バランス調整の実施 – 2019年5月
バランス調整の実施 – 2019年5月
5月23日(日本時間)にカードのバランス調整が行われることが公表されました。
今回は、非常に強力なローグの各デッキおよび特定のコンボに関してユーザーのフィードバックを基にバランス調整を行います。
現在ローグデッキを中心にメタが固定化してきており、対抗した場合に現実的な選択肢がウォリアーだけになっています。ウォリアーも非常に強力なクラスですが、マッチアップの有利不利が様々であることから調整は見送るそうです。
対象となるのは、悪党同盟の悪漢、ぶんどり部隊、段取り、文書管理官エリシアーナです。
公式の見解
悪党同盟の悪漢
「悪党同盟の悪漢」 – 体力を4に変更。(5→4に減少)
「悪党同盟の悪漢」は未来のターンで攻勢に出るためのバリューを作り出すカードとして作られたものですが、このミニオンには体力が5もあるため、ローグは今のターンで特に不利になることなく、未来の攻勢の準備ができるようになっています。「悪党同盟の悪漢」をローグデッキの有力な選択肢のままに据え置きつつも、パワーレベルを他のカードと同程度にまで抑えたいと考えました。
ぶんどり部隊
「ぶんどり部隊」 – コストを4マナに変更。(3→4に増加)
ローグは既に優秀なカードドロー能力を備えていますが、それに加えてさらに特定カードを引ける強力なドローカードを持ってしまっていることで、ローグの対戦には楽しいサプライズの要素が足りなくなっています。今回の変更は、特定のカード群を引けるというこのカードのパワーレベルに見合ったコストにするためのものです。
段取り
「段取り」 – 「このターン、自分が次に使用する呪文のコストが(2)減る」に効果を変更。
基本カードとクラシックカードへの変更は全て、「ハースストーン」の長期的な健全性を保つことを意図して行われます。「段取り」は、現在ほとんど全てのローグデッキのアーキタイプに採用されるほど強力です。今回は、小さな変更を加えることとなりました。「段取り」のパワーを引き下げたい一方で、このカードはローグというクラスのファンタジーにぴったりの効果を持つため、今後も有力な選択肢の一つとして保つことは重要だとも考えたのです。
「段取り」は「昏倒」や「腹裂き」といったカードのコストを減らすためによく使われており、それらの相互作用は今後も変わらず使い続けられます。次に使用する呪文のコスト削減が3ではなく2になることで、高コストのローグ呪文をデザインする際、「段取り」との併用でコストが下がる前提でのバランス取りに余裕ができるため、デザインの幅を少々広げられるのです。
文書管理管エリシアーナ
「文書管理官エリシアーナ」 – コストを9マナに変更。(8→9に増加)
この変更の目的は、「文書管理官エリシアーナ」のパワーレベルの印象を据え置きにしたまま、このカードを同じ試合で何度も使用するという戦略を困難にすることにあります。シャーマンは引き続き「シャダウォック」を使うことでエリシアーナの効果を繰り返し使えますが、これは現在のコントロールウォリアーデッキに比べればそれほど多くもなく、問題にもなっていません。今回の変更後は、エリシアーナを「悪意の銀行家」や「若き酒造大師」のようなカードと併用する戦略は、安定したものではなくなるはずです。
魔素の補てん
バランス調整の実施により、今回対象となった4種類のカードは魔素の補てんがあります。バランス調整適用後から一定期間、還元した際の魔素が作成魔素と同じになります。
今回補てんの対象となるカード
- 悪党同盟の悪漢(コモン、爆誕!悪党同盟)
- ぶんどり部隊(レア、天下一ヴドゥ祭)
- 段取り(エピック、クラシック)
- 文書管理管エリシアーナ(レジェンド、爆誕!悪党同盟)
補てん期間
2019年5月23日(木) ~ 2019年6月5日(水)
レア度 | 還元魔素 | |
ノーマル | ゴールデン | |
コモン | 40 | 400 |
レア | 100 | 800 |
エピック | 400 | 1600 |
レジェンド | 1600 | 3200 |
今後の展望
一般的にTier2以上と呼ばれる強さ、環境への影響力を持つデッキだけをピックアップしています。
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バランス調整の影響を直接受けるデッキ
上記のデッキが受ける影響により、注目されるデッキ