ハースストーンの挙動を検証 – Hearth Tech#178
ハースストーンの挙動やメカニズムを紹介・検証する動画「Hearth Tech」シリーズのNo.178が公開されています。今回はスキャブス・カッターバターのコスト削減効果が消費されてしまうバグや、入信の儀式で逆上効果を発動させて破壊してもコピーが召喚されるバグなどが紹介されています。
以下、内容を翻訳して掲載します。
1. （バグ）スキャブス・カッターバターのコスト削減効果は、盤面にカードを出す効果で消費される
結果
スキャブス・カッターバターのコンボ発動後、ときめきインチ騎手で秘策をセットすると、1枚分コスト削減効果が消費された。
スキャブス・カッターバターのコンボ発動後、バレバレの囮でミニオンを召喚すると、1枚分コスト削減効果が消費された
見解
過去にあった予習系のカードと同様のバグです。
2. （バグ）腐敗のプレイグモーの効果で召喚された挑発を持たないミニオンも挑発を持つ
結果
腐敗のプレイグモーの効果で召喚された、挑発を失ったシルバーバックの長を動物園の監視員、無貌の操り手、心霊分裂でコピーすると、いずれも挑発を持ったシルバーバックの長が召喚された。
見解
私達は、コピー効果は最初にエンティティ（※元々のカード）をコピーして、次に付与された効果をコピーすると理解しています。「挑発を持たない」は付与された効果ではないため（カードの付与効果を確認してもアイコンが見られません）、コピーすると挑発を持った状態で召喚されます。
3. （バグ）石油リグの伏兵の雄叫びは相手のターンに手札に入っても、4ダメージを与える
結果
石油リグの伏兵を、相手ターン中にデッキから引いても、相手ターン中に盤面から手札に戻されても、雄叫びで4ダメージ与えた。
見解
プログラマーのせいでしょう。なぜ破壊者ケリダンのプログラムをコピーしないのでしょうか。
4. （バグ）ゴーレム造形師カザカスの上級ゴーレムのファイアブルームは同じ対象にダメージを与えることがある。
※ファイアブルーム＝雄叫び:敵のランダムなミニオン2体に3ダメージ与える
※このバグはパッチ20.0.2にて修正されました。
結果
敵ミニオンが2体いても、同じ対象に2回3ダメージを与えた。また、1体しかいない場合は1回だけ3ダメージを与えた。
見解
ぶった切りのプログラムをコピーしていたらこのバグは起こらないと思います。修正されると知り喜んでいます。
5. （バグ）入信の儀式は、それによる逆上効果で死亡したとしても、レイザーメインの略奪者を召喚する。
結果
入信の儀式によるダメージで逆上が発動し、それによりレイザーメインの略奪者が死亡すると、コピーを召喚した。
破滅に至る病によるダメージで逆上が発動し、それによりレイザーメインの略奪者が死亡すると、コピーを召喚した。
見解
ほとんどのダメージ効果は、誰がその対象を破壊したかを知りません。その対象が破壊されたことを知ると、その追加効果が発動します。
6. （バグ）憎悪の輪廻で旋風の闘士の逆上が発動すると、精霊は召喚されない。
結果
憎悪の輪廻で旋風の闘士の逆上を発動させると、他のミニオンを除去しても精霊は召喚されなかった。
フレイムストライクでケルスザード校長の魔法活性を発動させつつ、敵の旋風の闘士の逆上を発動させると、除去したミニオンは召喚されなかった。
入信の儀式によるダメージで逆上が発動し、それによりレイザーメインの略奪者が旋風の闘士に攻撃し、逆上が発動した場合はレーザーメインの略奪者を召喚した。
見解
入信の儀式とは異なり、憎悪の輪廻は、正確に、ミニオンを破壊したかどうかをチェックしています。私達はこの実装を”LAST_AFFECTED_BY”というタグで呼んでいます。上記のケースでは、最後に旋風の闘士によってダメージを受けているので憎悪の輪廻やケルスザード校長はミニオンを召喚しません。
7. （バグ）時の匠トキの雄叫びクラシック・フォーマットのカードを追加する
結果
時の匠トキの雄叫びで、イリダン・ストームレイジが手札に追加された。（現在は、ザヴィウスという別カードになっている）
時の匠トキの雄叫びで、ミニオン版のロード・ジャラクサスが手札に追加された。（現在はヒーローカードになっている）
追加検証
ヒーローカードになったロード・ジャラクサスは、生贄の契約で自滅できなかった。
ミニオン版のロード・ジャラクサスは、生贄の契約で自滅できた。
見解
時の匠トキの雄叫びは、スタンダードでない収集可能なレジェンドを手札に加えますが、プログラマーはコアセットのアップデートに関して、この効果を修正するのを忘れているようです。