27.4.2パッチノート
パッチノート27.4.2が公開されました。このパッチには王道ハースストーン(スタンダード、ワイルド、ツイスト)のバランス調整、バトルグラウンドのバランス調整、デュエルのバランス調整、不具合修正などが含まれています。
アップデート日は9月29日(日本時間)です。
目次
「王道ハースストーン」のアップデート
「バトルグラウンド」のアップデート
「デュエル」のアップデート
不具合修正&ゲームの改善
「王道ハースストーン」のアップデート
開発者のコメント:今回のパッチでは多くのカードが調整されています。そして、なぜこれらの調整が行われたのかの説明もたくさんあります。
スタンダードに主眼を置いた調整に関しては、今回のパッチでパワーの異常値とプレイ体験の異常値の両方に対処しようとしています。前回のバランスパッチでウォリアーを上方修正した時、我々は「ウルドゥアーの興亡」アップデートでウォリアーがより強力なツールを手に入れることを知っていましたが、ウォリアーデッキが確実にヒットするようにしたかったのです。そこで、必要になったら少々揺り戻すことも織り込んだ上で、あえて強気の上方修正をするリスクを取りました。アップデートが実装された今、ウォリアーは最も突出したクラスの1つになったようですので、こうして揺り戻すための調整を行っています。また、ハンターも現在のフォーマットでの最強デッキの1つを握っており、今回のパッチで行われる他の調整の結果、相対的にさらに強くなることが予想されるため、そのパワーを少々引き下げるために小さな調整を行っています。
「傲慢の楽章」の調整は、超早い段階で「サルゲラス」を出されるという、インチキじみたネガティブなプレイ体験を取り去るためのものです。「カッパーテイルの間者」の調整は、強力過ぎるデッキとネガティブなプレイ体験を抑制するためのものです。具体的には、「メカローグ」デッキのバースト性能と雪だるま的ポテンシャルを引き下げています。
「スパイトラッシュのセイレーン」と「ガジェッツァンの競売人」も同様に、パワーと感情面での問題を併せ持っていますが、主にラダーの上位帯に集中しています。長い間、「競売人」は何か良からぬことを企んでいる時にだけスタンダードに姿を現すカードでした。今回の場合、アップデートでもたらされた材料が効果の臨界を越えてしまったため、「競売人」を採用したデッキは安定してデッキを最後まで引き切ることができ、早ければ5ターン目にはOTK(1ターンキル)することが可能になっています。これは我々がスタンダードに求める水準ではありません。デッキの総合的な勝率とは関係なく、です。今回の場合はデッキが洗練されるにつれて非常に強力になっていきそうでしたが、たとえそうでなくても、調整することは必須だったのです。我々はこのパッチで「競売人」をスタンダード出禁にし、さらにワイルドでも問題を起こしているのでコストを1増加させました。
ワイルドに主眼を置いた調整に関してですが、「時の大洞窟」はハースストーン史上初のワイルド直行拡張版です。ワイルドでこの規模のアップデートを定期的に行う予定はありませんが、「大洞窟」のカードの中には調整が必要なものもあったため、ちょうどよい機会と考えてより全般的な調整を行ったのです。
ワイルドはその本質的に、パワフルな相互作用が満ち満ちているモードですが、あくまで「ハースストーンをプレイしている」という感覚の範囲内であって欲しいと我々は考えています。そのため、今回の調整では、このモードにおける最大のプレイ体験の異常値――現在フラストレーションをもたらしていて、我々が介入しない限り、長い間フラストレーションを与え続けることが予想できるデッキ――に焦点を当てることにしました。今回の調整でも野放しになっている強力なワイルドデッキがいくつかありますが、それらは強力ではあるものの、総合的にはハースストーンの枠内に収まっていると我々は判断しています。我々の観察では、ワイルドのプレイヤーがこのモードに求めているゴールは多種多様にわたっています。より多くのデッキや、もっと別のデッキが調整されることを望むプレイヤーもいることは予想していますが、今回の調整によって、全体的により多くのプレイヤーがこのモードを楽しめるようになることを期待しています。
最後に、ツイストに主眼を置いた調整に関してですが、「大脅威」フォーマットは我々が望んでいたよりも展開が高速であるため、かつての「大脅威」の時代を懐かしめるカードの中にも、採用の余地があまりないものがあることがわかりました。このパッチにおける調整の目的は、明らかにパワーが突出しているカードを弱体化させ、同時に終盤用の決戦カードやコントロール用ツールの一部を強化することです。これらの調整と、来月のツイストのルール修正によって、このフォーマットにもより遅めの戦略が存在できる余地ができることを期待しています。
弱体化されるカード
以下のカードの還元可能なバージョンは全て、27.4.2パッチから2週間、魔素の満額払い戻しの対象になります。
「傲慢の楽章」(「交響曲第6番『大罪』が生成)
- 旧:自分の最もコストが高いミニオンを引く。そのコストを(6)減らす。
- 新:ミニオンを1体引く。そのコストを(6)減らす。
カッパーテイルの間者
- 旧:攻撃力4、体力3
- 新:攻撃力3、体力2
スパイトラッシュのセイレーン
- 旧:[4マナ] 攻撃力2、体力5
- 新:[5マナ] 攻撃力2、体力6
星張りの弓
- 旧:攻撃力6、耐久度2
- 新:攻撃力5、耐久度2
職人の槌
- 旧:自分のヒーローが攻撃する度、装甲を4獲得する。
- 新:自分のヒーローが攻撃する度、装甲を3獲得する。
滅菌
- 旧:[4マナ]
- 新:[5マナ]
汚染されたラッシャー
- 旧:[2マナ]攻撃力3、体力2
- 新:[3マナ]攻撃力3、体力3
ガジェッツァンの競売人
- 旧:[6マナ]
- 新:[7マナ]
- 「ガジェッツァンの競売人」はコアセットから登録抹消されたため、スタンダードでは使用できなくなりました。
ヴェトヴェトスの広間
- 旧:[2マナ] 耐久度3
- 新:[3マナ] 耐久度2
闇の約定
- 旧:[3マナ]
- 新:[4マナ]
小粒なる邪悪の騎士
- 旧:自分がカードを破棄する度+2/+2を獲得する。
- 新:自分がカードを破棄する度、+2/+1を獲得する。
痛壊な思い出
- 旧:[3マナ]
- 新:[4マナ]
象牙のルーク
- 旧:攻撃力4、体力4
- 新:攻撃力4、体力3
翡翠の伝書
- 旧:[3マナ]
- 新:[4マナ]
スカラベのゴング(「ザ・スカラベ・ロード」が生成)
- 旧:攻撃力0、体力2
- 新:攻撃力0、体力1
クトゥーンの刃
- 旧:[6マナ]
- 新:[7マナ]
ヨルムンガーの試練
- 旧:[5マナ]
- 新:[6マナ]
カエルの精霊
- 旧:[3マナ]
- 新:[5マナ]
炎霊術師フラァグル
- 旧:[2マナ]
- 新:[4マナ]
スカーギル
- 旧:[4マナ]
- 新:[5マナ]
影の真髄
- 旧:[6マナ]
- 新:[7マナ]
カバールの下っ端
- 旧:このターン中に自分が次に使用する秘策のコストは(0)。
- 新:このターン中に自分が次に使用する秘策のコストは(1)。
メカワーパー
- ワイルドでは禁止カードになりました。
海賊盤王トニー
- ワイルドでは禁止カードになりました。
強化されるカード
沈没する船と共に
- 旧:[凍気、不浄]
- 新:[不浄]
浅はかな墓あさり
- 旧:[凍気、不浄]
- 新:[不浄]
凍気の王妃シンドラゴサ
- 旧:[血、凍気]
- 新:[凍気]
ティールの涙
- 旧:異なるパラディンのミニオンを3体復活させる。それらの攻撃力・体力は2/2になる。鍛造:もう1体復活させる。
- 新: 自分のクラスの異なるミニオンを3体復活させる。それらの攻撃力・体力は2/2になる。鍛造:もう1体復活させる。
- 開発者のコメント:これにより、他のクラスがこのカードを生成した場合に、もっと役立つようになるはずです。
ティリオン・フォードリング
- 旧:攻撃力6、体力6
- 新: 攻撃力8、体力8
ロード・ジャラクサス
- 旧:[9マナ]
- 新: [8マナ]
セナリウスの砦
- 旧:[2マナ]
- 新: [1マナ]
ドラゴンファイア・ポーション
- 旧:[6マナ]
- 新:[5マナ]
ブロンズ・ドラゴンナイト
- 旧:雄叫び:これの攻撃力が5以上の場合、これのコピーを1体召喚する。
- 新:挑発。雄叫び:これの攻撃力が5以上の場合、これのコピーを1体召喚する。
精霊崩壊
- 旧:全てのミニオンに4~5ダメージを与える。オーバーロード:(5)
- 新:全てのミニオンに4~5ダメージを与える。オーバーロード:(2)
時の十二風陣アラキア
- 旧:装甲5
- 新:装甲8
「バトルグラウンド」のアップデート
「異常」システムのアップデート
毎週追加される新しい異常は、高レート帯ロビーにおいては、発生率ボーナスが少し小さくなります。(追加された初週に発生率ボーナスがあるのは変わらないので、既存の異常に比べて発生率が高いのはそのままですが、以前ほど差が顕著ではなくなります)。 低レート帯ロビーでは、登場初週の異常には、これまで同様の発生率ボーナスがあります。
「異常」システムのアップデート
大リーグ
- 旧:酒場グレード3、4、5、6のみ存在。
- 新:酒場グレード3、4、5、6のみ存在。装甲を追加で10得て対戦を開始する。
- 開発者のコメント:また、この「異常」のロビーでは悪魔が出場停止になりました。
何もかも大炎上
- 旧:対戦の開始時、30ダメージを受ける。他のヒーローが死んだ後、体力を5回復する。
- 新:対戦の開始時、25ダメージを受ける。他のヒーローが死んだ後、体力を5回復する。
フェア報酬(トリプル報酬)
- 旧:ダークムーンの景品を1つ発見する。
- 新:ダークムーンの景品グレードXを1つ発見する。
- 開発者のコメント:ダークムーンの景品は、手札から使用した時点のグレードに応じた賞品ではなく、トリプルした時点でのグレードにロックされるようになりました。
ヨグ=シアム
- 旧:各ターンの開始時、ヒーロー全員が「ヨグ=サロンの車輪」を回す。
- 新:各ターンの開始時、全プレイヤーは同じ「ヨグ=サロンの車輪」を回す。
- 開発者のコメント:これはわかりやすくするための、テキストのみの変更です。
ゴルガンネスの天変地異
- この異常が発生するロビーでは、以下のヒーローが出場停止になります:A. F. ケイ、ユードラ船長、恐竜使いブラン、エリーズ・スターシーカー、森番オム、菌術師フラァグル、ガラクロンド、カートラス・アッシュフォールン、オズマット、スキャブス・カッターバター、サイラス・ダークムーン、サウルファング元帥、ピュートリサイド教授、ザイレラ、ヨグ=サロン、ヤシャラージュ
ミニオンのバランス調整
出しゃばり打楽器奏者
- 旧:[グレード5] 攻撃力6、体力6
- 新:[グレード4] 攻撃力4、体力4
奇しい貴族(デナスリアス陛下のバディ)
- 旧:[グレード2] 攻撃力2、体力2
- 新:[グレード3] 攻撃力3、体力3
手動操縦のワール・オ・トロン(スニードのバディ)
- 旧:[グレード3] 攻撃力4、体力3。雄叫び:これ以外の味方のミニオン1体の断末魔をコピーする。
- 新:[グレード5] 攻撃力5、体力4。戦闘開始時:これ以外の全てのミニオンの断末魔をコピーする。(ただし「手動操縦のワール・オ・トロン」は除く)
- 開発者のコメント:そうです、「全ての」です。このアップデートに伴い、「手動操縦のワール・オ・トロン」は異常「カモン、エブリバディ」のプールに復帰します。
街角の魔術師(「偉大なるアカザムザラク」のバディ)
- 旧:攻撃力5、体力3。断末魔:ランダムな秘策を1つ準備する。
- 新:攻撃力3、体力5。自分のターンの終了時、ランダムな秘策を1つ準備する。
ミニオンプールの調整
以下のミニオンがプールから退場します。
- キーボード燥者
- スパーク・リング
以下のミニオンがプールに復帰します。
- フェレメンタル
「デュエル」のアップデート
ヒーローパワーのアップデート
恐竜追跡
- 旧:獣を1体発見する。それに攻撃力+1を付与する。
- 新:獣を1体発見する。それに+1/+1を付与する。
常時発動の宝物の調整
飢え
- 旧:自分のターン中、最初に味方の獣が死んだ後、自分のデッキからミニオン1体を引き攻撃力+1を付与する。
- 新:自分のターン中、最初に味方の獣が死んだ後、カードを1枚引く。
穢れたフェル石
- 旧:自分がフェル呪文を使った後、自分の手札の一番左と一番右のミニオンに+1/+1を付与する。
- 新:自分がフェル呪文を使った後、自分の手札の一番左と一番右のミニオンに+2/+1を付与する。
宝物プールの調整
- 「飢え」がプール1に移動しました。
- 「解き放たれた可能性」がウルトラレアに移動しました。
カードプールの調整
- 地底の大洞窟がデッキ構築と全てのカードプールから除外されました。
不具合修正およびゲームの改善
- [デュエル] ハンタークラスのヒーローに、「魔力」系の常時発動の宝物が提示されるようになりました。
- [デュエル] ウォリアークラスのヒーローに、プール2の「火炎」系の常時発動の宝物が提示されるようになりました。
- [イベント] イベント用デイリークエストの条件「異常を体験する」のテキストが修正され、バトルグラウンドではなく、王道ハースストーンでのみ達成できることがわかりやすくなりました。
- [コレクション] コレクションにシグネチャー「セナリウス」が表示されない場合がある不具合が修正されました。
ソース:27.2.2パッチノート