ハースストーンの挙動を検証 – Hearth Tech 339
ハースストーンの挙動やメカニズムを紹介・検証する動画「Hearth Tech」シリーズのNo.339が公開されました。今回はアウロニウスが一時的な呪文ダメージを考慮しないバグや、秘策ゾーンにミニオンをセットするバグなどを紹介しています。
検証パッチは 29.2.2.198711 。以下、動画の内容と解説の翻訳です。
(バグ)懐かしのピエロはミニの効果を起動させない
結果
懐かしのピエロを召喚してミニ・懐かしのピエロを獲得した。
オリジナルの懐かしのピエロを手札に戻し、もう一度召喚したがミニ・懐かしのピエロの効果は有効にならなかった。
なお、別の懐かしのピエロを召喚した場合は、ミニ・懐かしのピエロの効果が有効になった。
コメント・見解
懐かしのピエロはミニ版の効果を有効化させないように特別に設定されています。ただ、この設定は必要ではないと思っています。パッチ29.2で導入されたルールにより、ミニ版が最初に手札に加わらないようチェックされているので、特別な設定をしなくとも、元々の懐かしのピエロによってミニ版の効果は起動されないからです。
(バグ)再起モジュールは改造エレクの効果を2回起動する
結果
改造エレクがいる状態で再起モジュールを持つジリアックスDX3000を破壊した。
すると、改造エレクの効果が2回起動し、デッキには3枚のジリアックスDX3000が混ざった。
(バグ)アウロニウスは一時的な呪文ダメージを2倍にしない
結果
才ある魔術師を召喚してからアウロニウスを召喚した。
その状態で月の炎を使用すると、5ダメージになった。(=1 + 2 + (1 x 2))
なお、魔力の炸裂と才ある魔術師は正しく機能した。
(バグ)パレードのリーダーは雄叫びで急襲を獲得したミニオンには攻撃力を付与しない
結果
混沌の伝令を召喚し、その雄叫びで急襲を獲得した。
しかし、パレードのリーダーは混沌の伝令に攻撃力を付与しなかった。
同様に、虹の裁縫師が急襲を獲得しても、攻撃力を付与しなかった。
コメント・見解
実は、ほとんどの「召喚した後」系の効果は、そのミニオンが召喚されたタイミングではチェックしておらず、召喚された後に、その状態をチェックします。例えば、ミニオンが召喚された後にメカに変身するとメカ・シャークの効果が起動します。他にも、雄叫びで攻撃力が下がるミニオンはブラッドナイト団長リアドリンの効果を受けます。パレードのリーダーは例外になっており、これはバグでしょう。
(バグ)ドラゴンホークの精霊はハモりロボと作用しない
結果
ドラゴンホークの精霊とハモりロボがいる状態で、敵の3体並んだミニオンの真ん中の1体にメイジのヒーローパワーを使用した。
すると、ドラゴンホークの精霊の効果が発動したのは1回だけだった。
なお、無鉄砲な弟子とハモりロボは正しく作用した。
(バグ)同じフェーズで複数回攻撃力を獲得しても、ウィッカークローは攻撃力を1回しか獲得しない
結果
日蝕を使用してから飛びかかりを使用した。
すると、ヒーローは攻撃力を2回獲得したが、ウィッカークローの効果は1回しか発動しなかった。
同様に、ハモりロボがいる状態でドルイドのヒーローパワーを使用しても、ウィッカークローの効果は1回しか発動しなかった。
なお、攻城兵器は装甲を獲得する度に効果が起動した。
(バグ)ヒーローゾーンにセットされた秘策がミニオンに変身したらどうなるか
結果
魔改造師を使った特殊な状況を作り、セットした秘策をレジェンドミニオンに変身させた。
すると、フリント・ファイアーアームが秘策としてセットされた。
また、ノームの実験者を使えば秘策をニワトリに変えることもできた。
なお、これらは秘策としては扱われず、ホードの諜報員や秘密を喰らうものの効果を受けなかった。