【デッキガイド】アグロローグ – Aggro Rogue (Gyong著・全訳)

(この翻訳ガイドは、作成者のGyong氏及びガイドが掲載されたdda.acの掲載許可を得て作成しました。快く掲載を許可していただいたGyong氏とdda.acに感謝致します)

掲載元:Gyong – Agro tempo rogue Deck Guide(dda.ac)

 

前置き

こんにちは! 私はRogue専門のハースストーンプレーヤーGyong(굥민잉)です。ローグはコンボで独特な能力を発揮するヒーローです。 コンボカードは安易に使ってしまいがちですが、あなたが思っている以上に効果的に使うことが出来るはずです。ローグのデッキを組むときは、シナジーについてよく考えることがとても重要です。

今回の拡張セット(凍てつく玉座の騎士団)では、ローグは有益なカードを得られていません。そのため、ローグのまともなデッキタイプはミラクルローグのみでした。しかし、素晴らしいローグ固有のカード、死角からの一刺し段取り腹裂きに、ボーンメアが加わったことで革新が生まれました。多くのプレイヤーがミニオン主体のデッキを開発しはじめ、Kolentoがボーンメア入りのデッキで初めてレジェンド到達を達成。Kolentoのデッキリストはすぐに人気になり、私(Gyong)やMryagutのようなローグプレイヤーも触り始めるようになりました。

ということで、人気上昇中のアグロローグについてです。パッチ9.1適用前のアグロローグは翡翠ドルイドに非常に弱い存在でした。Kolentoが最初にこのデッキタイプを思いついたときは、翡翠ドルイドをプレイする殆どのプレイヤーが対処方法を知らず、ローグに勝利を譲っていました。しかし、多くのプレイヤーが対処方法を学び、翡翠ドルイドが勝つようになりました。その状況が、パッチ9.1のバランス調整によって逆転します。アグロローグのほうが翡翠ドルイドに有利を取れるようになったのです。

事実、アグロローグの敵は他のデッキタイプではなく、ゴラッカクローラーというのが現状です。ゴラッカクローラーさえ出てこなければ、全ての試合で五分以上の結果が得られるでしょう。今、このデッキタイプは信頼できる素晴らしいデッキとなっています。

 

マリガン

いくつか、よく見かけるデッキタイプ毎のマリガンを紹介しましょう。ファイアフライ怪盗紳士は何があっても絶対キープします。

 

vs ラザカスプリースト

先行:ファイアフライ、怪盗紳士、南海の船長、蒐集家シャク
後攻:死角からの一刺し、ファイアフライ、怪盗紳士、南海の船長、蒐集家シャク、エドウィン・ヴァンクリーフ

不利なマッチアップです。特にゴラッカクローラーを持つラザカスプリーストに勝つのは難しいでしょう。ドラゴンファイア・ポーションデスナイトが出てくるターンに注意してください。コインはお互いに重要なものとなります。ボーンメアデスナイトのタイミングが重なるため、それまでにコインを温存してみてください。

もし、ラザカスプリーストによく当たる場合は、コバルト・スケイルベインを追加してください。コバルト・スケイルベインはドラゴン種族ですので、ドラゴンファイア・ポーションが効きません。

 

vs ハンター

先行:死角からの一刺し、ファイアフライ、怪盗紳士
後攻:死角からの一刺し、ファイアフライ、怪盗紳士、南海の甲板員、SI:7諜報員

それほど不利なマッチアップではありませんが、ゴラッカクローラーがゲームを決めることがあります。海賊以外のカードを使えるなら、それらを使用してください。海賊以外のカードが無いときは、カニが出てこないことを祈りましょう。

怪盗紳士南海の甲板員はカニに食べられても問題ありませんが、ナーガの海賊は致命的です。ボードコントロールを優先し、止めにボーンメアを使うことが出来れば、対ハンター戦は楽勝でしょう。そのため、後攻だった場合には南海の甲板員をキープし、ボードコントロールに使用します。ハンターに対してボードの一掃は簡単で、南海の甲板員(攻撃力2)+海賊パッチーズ(攻撃力1)+ダガー(ヒーローパワー)(攻撃力1)を使用すればいいのです。もし、ハンターによく当たる場合はタール・クリーパーを2つにして、ナーガの海賊を外しましょう。

 

vs 翡翠ドルイド

先行:ファイアフライ、怪盗紳士、南海の船長、蒐集家シャク
後攻:死角からの一刺し、ファイアフライ、怪盗紳士、南海の船長、蒐集家シャク、SI:7諜報員、エドウィン・ヴァンクリーフ

顔を狙いましょう。錬気が無くなったため、以前ほどの強さはありません。ゴラッカクローラーが入ったドルイドにはウンザリさせられるかもしれません。拡がりゆく虫害と大型ミニオンには気を付けてください。ボーンメアを使えば勝てます。もし、翡翠ドルイドによく当たる場合は、タール・クリーパーナーガの海賊と入れ替えてください。

 

前述のとおり、カードのシナジー効果はローグにとって非常に重要です。そのため、マリガンは柔軟に行う必要があります。ハンターのマッチアップでは先行でも死角からの一刺しSI:7諜報員をキープする必要があります。プリーストか翡翠ドルイド相手にファイアフライをキープしているときは、冷血を取ります。ファイアフライを使用後すぐに冷血を付け、相手が笑いながら死ぬのを見守りましょう。ただし、これは後攻の場合のみです。先行で同じことを行えばカードをすぐ使い果たしてしまいます。死角からの一刺しも同様です。後攻の場合のみキープしましょう。

後攻の場合でもファイアフライをキープ出来ず怪盗紳士しか持っていない場合は、冷血をキープしません。理由は、狂気ポーション霊魂鞭打を避けるためです。これは基本的ことですので、デッキに慣れれば理解できるでしょう。

 

ゲームプラン

ボードコントロールはフェイスを狙うよりも重要なことです。一度盤面を支配することが出来ればフェイスに大ダメージを与えることが可能です。その後にリロイ・ジェンキンスや他のダメージ呪文を使えば試合は終わります。実際、ボーンメアを使用する前に殆どの試合に勝てるでしょう。このデッキを使うためのヒントをいくつか紹介します。

ミラーマッチ(vs アグロローグ)の場合、自分と相手は最初のターンにファイアフライ怪盗紳士を使用する可能性が高いでしょう。あなたが先行なら処理し、後攻であればフェイスに攻撃してください。これは、後攻ならば影隠れエドウィン・ヴァンクリーフのコンボが可能になるからです。

他にこんなテクニックもあります。相手が最初のターンに怪盗紳士海賊パッチーズを使用していた場合です。あなたは後攻で全く同じプレイをしたとしましょう。あなたの海賊パッチーズは直接ヒーローを攻撃し、その返しのターンで、相手は盤面を一掃します。この1点は対戦結果に大きな影響を与える可能性があります。この1点が勝ち負けを左右するかもしれません。すべての対戦でこのような小さなポイントに注意を払う必要があります。

ボーンメアを利用して勝つことができる対戦は多くあります。ですので、相手は7ターン目までに盤面を一掃しようとします(ボーンメアのコストは7マナです)。ボーンメアを使用する前に蒐集家シャクを置くのはとてもよい考えです。しかし、蒐集家シャクを持っていない、または序盤で使ってしまっている場合は、ボーンメアを使用する前に、影隠れ海賊パッチーズ南海の甲板員に使って確保しておいてください。相手が盤面を一掃することと関係なく、ボーンメアを0マナの突撃持ちミニオンに使えます。もちろん、リロイ・ジェンキンスを持っているなら影隠れは使いたくないでしょう。ボーンメアを使用する前に相手が盤面を一掃する可能性が高い場合は、このようなプレイを考慮する必要があります。

多くの人はアグロデッキは初心者のためのもので、熟考出来ない人が使うものだと言っています。アグロデッキは簡単に見えるかもしれませんが、毎ターンごとに多くのパターンが存在するため、実際には結果や名声に影響します。毎ターンしっかり考えるようにする事で、間違いなく高い勝率を得られるようになるでしょう。

 

入れ替え候補

現時点でアグロローグのリストは26枚が固定枠で、残りの4枚が自由枠となります。主な候補はタール・クリーパーナーガの海賊シャドーキャスターコバルト・スケイルベインです。画像のリストは固定枠の26枚です。

自由枠の入れ替え候補

vs ハンター 〇タール・クリーパー ×ナーガの海賊
vs 翡翠ドルイド 〇ナーガの海賊 ×タール・クリーパー
vs プリースト 〇ナーガの海賊 〇コバルト・スケイルベイン ×タール・クリーパー
vs アグロローグ 〇タール・クリーパー

 

最後に、あなたが必要だと思ったらケレセス公爵を入れてください!4ターン目までにケレセス公爵を引くことができれば、素晴らしいシナジーが得られます。しかし、6ターン目以降になると効果は大幅に低下します。ハイリスク、ハイリターンな戦いをしたければケレセス公爵を入れて腹裂きを抜き、2枚目の影隠れを追加してください。

 

これで全てです。読んでくれてありがとう!

 

著者:Gyong(Twitter
バトルタグ:Gyong#31304
大会実績:2017年夏季プレイオフ出場
韓国のローグ専門のプレイヤー。様々なローグのデッキを使い、ランク戦で何度もレジェンド1位を獲得している。
Twitch: https://www.twitch.tv/gyong_hs

訳:ahirun