【デッキガイド】挑発ウォリアー – Taunt Warrior (Lue著・全訳)
(この翻訳ガイドは、作成者のLue氏の掲載許可を得て作成しました。快く掲載を許可していただいたLue氏に感謝致します)
掲載元:Lue – Quest warrior Deck Guide
前置き
こんにちは、私はLueという韓国のプレイヤーです。挑発ウォリアーはアグロデッキに強く、コントロールデッキには弱い独特なデッキです。攻撃力よりも体力が高いミニオンが多いデッキとなります。
例えば、こんなミニオンがいます。
攻撃力1、体力4 → 鎧職人、ストーンヒルの守護者
攻撃力2、体力7 → 横丁の鎧職人
攻撃力4、体力8 → 始祖ドレイク
これらのミニオンは、アグロデッキの弱いミニオンとは有利なトレードが行えますが、コントロールデッキのミニオンには一方的なトレードを強いられます。ですので、アグロ寄りの環境では簡単にランクを上げることが出来るでしょう。
現在使用されている挑発ウォリアーには、2種類のデッキタイプがあります。一つは、翡翠ドルイドやエクゾディアメイジなどの不利なマッチアップにも勝つ望みを持たせた、このようなデッキです。ドブネズミは不利なマッチアップに勝つ可能性を上げ、キュレーターはゲーム展開が遅い試合で高い効果を得ることができます。
デッキコード
こちらの例はik4rusが作成したデッキで、アグロデッキに対して強いデッキとなっています。ただし、コントロールデッキには弱くなります。私個人としては、こちらのほうが挑発ウォリアーとしていいデッキだと思っています。理由は、アグロデッキに強い挑発ウォリアーの特徴を、より特化させた構築となっているためです。
このデッキではゴラッカ・クローラーを使用して盤面を支配するため、乱闘は1枚だけの採用となっています。2枚の狂瀾怒濤と1枚の旋風剣は、低コストミニオンとの相乗効果を狙って採用しています。また、キュレーターは採用していません。アグロデッキには遅すぎ、コントロールデッキでは弱すぎるからです。キュレーター無しの構築では、2枚の狂瀾怒濤と2枚のゴラッカ・クローラーが序盤の盤面構築と遅いゲーム展開の助けになります。この組み合わせはとてもバランスが取れています。
デッキコード
ゲームプラン
挑発ウォリアーの基本戦略はクエストを達成することですが、アグロデッキに対しては防御的な戦略を取ることになるでしょう。ただし、あまりに守りに入ってしまうと高コストミニオンを持て余してしまうかもしれません。これはコントロールウォリアー特有の難しさで、終始盤面の処理を行う必要があるため、一度でも盤面の処理に失敗してしまうと不利な状況に陥ってしまします。乱闘や魚のエサを効果的に使うためには、自分のヘルスを犠牲にして耐えることも必要です。
止めの一撃は挑発ウォリアーにとってそれほど重要なカードではありません。通常のコントロールウォリアーには必須となるカードですが、挑発ウォリアーにとってはクエスト報酬が止めの一撃のようなもので、また、こちらのほうが優れています。クエスト報酬を得るまでのつなぎに使いましょう。
ウンゴロ環境ではアグロデッキと対面した際、烈火の戦斧や魚のエサを探しにいくためにクエストはマリガンで返していました。騎士団がリリースされた今は常にクエストをキープする必要があります。何故なら、ヒーローカードとボーンメアが存在しているからです。これらのカードはゲーム後半に強力な効果を発揮するため、クエストを返してしまうと負ける恐れがあります。ケレセスパラディンやDKレクサー抜きのハンターもいますが、マリガン時には判断できないため常にクエストをキープして下さい。(相手がレジェンド100位以上の場合は確実にケレセスパラディンですので、その場合はクエストを返して下さい)
各マッチ毎の注意点
vs 翡翠ドルイド
非常に不利な相手となるため、積極的に動く必要があります。鎧職人は対翡翠ドルイドに有効なカードではないのですが、烈火の戦斧の弱体化後は他に2マナカードの選択肢がありません。
ただし、後攻だった場合にはコインを利用した3マナカードを使う動きのほうが強いため、鎧職人を返して下さい。3マナのカードではストーンヒルの守護者が最優先、苦痛の侍祭も悪いカードではありません。タール・クリーパーはそれほど良いカードではありませんが、盤面を維持するのに効果的です。すでにストーンヒルの守護者をキープしている場合のみ、タール・クリーパーをキープして下さい。
1ターン目にクエスト、2ターン目にコイン+ストーンヒルの守護者、3ターン目にタール・クリーパーを置く動きは非常に強力です。盤面を一掃したいときは魚のエサを使いましょう。乱闘はゲーム終盤で使用します。乱闘は重要なカードですので、後半まで使用するのを辛抱して下さい。
このマッチアップではストーンヒルの守護者から有効なミニオンを発見することが非常に重要になります。殆どの場面であなたのミニオンは翡翠ドルイドのミニオンに劣っています。なるべくクエストを早く達成するために、マナカーブに合ったミニオンやマナコストの安いミニオンを選んで下さい。もし、盤面でリードしているのなら、リッチキングやサンウォーカーのような強力なミニオンで押し込みましょう。
vs ラザカスプリースト
マリガンで優先したいのはストーンヒルの守護者と苦痛の侍祭です。密言・恐には常に注意が必要です。縮小ポーションと密言・恐のコンボはやむを得ませんが、密言・恐で盤面を一掃されるのは致命的です。また、ストーンヒルの守護者や横丁の鎧職人を失うのは問題ありませんが、苦痛の侍祭を失うと非常に苦しくなります。タール・クリーパー、横丁の鎧職人、苦痛の侍祭を使用するときは密言・痛、密言・恐、狂気ポーションに気を付けて下さい。幸いなことに、今のラザカスプリーストにはカバルの影の僧侶が入っていないため、翡翠ドルイドよりは相手にしやすいマッチアップです。
このマッチアップでは出来る限り早くクエストを達成してましょう。鎧職人を、旋風剣や死憎悔いのグールとのコンボのために取っておくのは悪手です。通常、このマッチアップでは鎧職人で多くの装甲を得ることは出来ません。挑発ウォリアーがラザカスプリーストに勝つためには出来るだけ早くクエストを達成する必要があります。鎧職人のバリューは高くなく、特に今は預言者ヴェレンを入れる構築が定番となっているため、自分を守ることよりも相手を倒すことに集中して下さい。
vs シャーマン, ズーウォーロック
シャーマンとズーウォーロックは積極的に盤面を支配しようとしてくるため、マリガンでは魚のエサをキープして下さい。クエストウォリアーは魚のエサとコンボで使える旋風剣、死憎悔いのグール、ブラッドレイザーを4~5枚持っています。このマッチアップで勝つためにはこれらのコンボで盤面を一掃しなければなりません。鎧職人やタール・クリーパーをキープするのもアリです。後攻であれば、ブラッドレイザーをキープして下さい。
クエストはキープしてください。以前は、シャーマン、ズーウォーロックに対してクエストを返しており、始祖ドレイクを使えば勝てていましたが、DKシャーマンやDKウォーロックがいる今はクエスト達成のほうが重要です。遅い展開におけるDKのバリューは非常に高いので、クエスト無しでの戦いは厳しいものになります。
vs ローグ
有利なマッチアップですが2ターン目にケレセスを出されるときつくなります。魚のエサはそれほど有効ではありません。テンポローグはバフカード(冷血、ボーンメア)を使用して素早く盤面を構築し、多くのミニオンを展開してきます。マリガンでは、鎧職人、タール・クリーパー、ブラッドレイザーをキープして下さい。
挑発ウォリアーの望ましいゲームプランは、3ターン目のタール・クリーパー、5ターン目の横丁の鎧職人、8ターン目の始祖ドレイクです。ただ、この動きはヴァイルスパイン・スレイヤーに非常に弱く、一旦盤面を取られるとそのまま敗北に繋がることがあります。相手が出す7ターン目のボーンメアは強力ですが、それを耐えれば残りはそれほど脅威ではありません。ですので、ボーンメアの動きに気を付けていれば楽に勝つことが出来るでしょう。
vs ケレセスパラディン
何があってもクエストを返してください。このマッチアップの勝利のためにクエストは必要ありません。この手の試合は稀ですが、守りに入っていれば勝てます。魚のエサを使う必要もありません。マリガンでの優先カードは鎧職人、死憎悔いのグール、ブラッドレイザーです。タール・クリーパーも悪くありませんが、武器+αに弱くあまり良い選択肢ではありません。マリガンでは盤面の支配や有利トレードを優先するのではなく、完全なボードクリアを意識してください。
ここまでです。読んでくれてありがとう!
著者:Lue(Twitter) |
大会実績:2017年冬季プレイオフ出場 韓国のプレイヤー。コントロールウォリアーや進化シャーマン、コントロールメイジなどでレジェンド1位や一桁順位を獲得している。 |
訳:ahirun
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