【魔法学院スクロマンス】事前カード評価結果発表!
目次
概要
採点方法
【評価結果】
あれっくす / Alutemu / 蒼汁 / glory / Masaru / Ombre / おやつ / posesi / Tansoku / Tredsred
概要
今年8月に解禁された「魔法学院スクロマンス」。強力なカードが多く、様々なデッキタイプが生まれた今環境ですが、解禁前に10名の有名プレイヤーに注目すべき10枚のカードを選んでもらい、それぞれ評価をしてもらいました。
今回は、それらのカードが事前評価通りの結果となったか、プレイヤー毎に検証し採点を行います。
なお、採点結果を見る前に、各プレイヤーの事前評価とそのコメントを見ておくと、採点結果がより楽しめます。
採点方法
得点はHSReplayのデータを活用し、カード採用率を元に算出しています。採用率が高く、様々なデッキで使われたり、特定クラスのデッキで中心的な役割をしたカードは満点の10点としています。
クラスカードであれば採用率が30%を超えるもの、中立カードであれば採用率が20%を超えるカードが10点満点となります。(中立カードは全クラスを対象とした採用率で計算しているため、やや低めの20%としています)
総合得点の計算方法は少々複雑になっています。気になる方は下記の矢印をクリックしてください。
あれっくす
毎度絶妙なカードチョイスを行う謎デッキビルダーのあれっくすさんは、100点満点中77点を記録。
他のプレイヤーも挙げている強力なカードがいくつか並ぶなか、ラトルゴアの評価が光った。ラトルゴアは、環境初期はほとんど採用されず、中期以降、対ウォリアーや対パラディン用のカードとして、特徴的な使われ方をしたカード。狙い通りの使われ方だったかどうかは不明だが、評価が分かれそうなカードで高得点を獲得できたのは、称賛に価する。
対して得点を下げたのは、滑空としんどい新入生の2枚。滑空が公開された際には、コミュニティで「強すぎる」と大きく騒がれたが、採用率0.5%と全く採用されていなカードとなっている。しんどい新入生も同程度の採用率に収まり、ほぼ使われていない。
なお、血の伝令は本人が0点と評価し、実際に使われなかったため10点となっている。
Alutemu
2020年度のマスターズツアーで大活躍し、賞金獲得額世界2位となったAlutemuさんの総合得点は、100点満点中71点。
全体的に世界2位の名に恥じない素晴らしいカード選択を行っているのだが、前回同様に独特なカードチョイスがいくつか見受けられ、結果、奇しくも得点は前回行った降魔の狩人と同じ71点に。異彩を放っていた燦然たる三年生や往餓術師の選択は、どちらもほぼ使われずに0点となり、総合得点を大きく下げた。
ちなみに、燦然たる三年生の使用率は1%程度あるようだが、見たことがあるプレイヤーはいるのだろうか……?(得点計算に使用しているデータはダイヤ~レジェンド帯なので、初心者が使っているというわけではない)
ヴァルペラの毒刃研究者は武器ローグで大活躍したが、武器ローグ環境末期まで息が続かず、本人の評価と乖離したために得点は1点になった。
蒼汁
スクロマンスのカード評価と言ったにも関わらず、頂点捕食者ジクソールを挙げたため失格。
glory
12月に行われる世界大会での活躍が期待されるgloryさんが獲得した点数は、100点満点中60点。
コミュニティの事前評価はやや分かれ、初日はほとんど見向きもされなかったツアーガイドの選択は光るものがあったが、ヴァイルフィーンドの訓練士や膨れてるニシキヘビなどの攻めた選択が足をひっぱり、高いとは言えない総合得点となった。
シャンドー・ワイルドクローも一時期は採用されていたが、相乗効果を見込めるカードが少なく、獣とその関連カードは全て守護獣に集約され、活躍の機会がなかった。
Alutemuさんと傾向がとても似ている。こうのような攻める気概がないと、グランドマスターにはなれないのかもしれない。
Masaru
前回謎チョイスを行ったYouTuberであるMasaruさんの得点は、100点満点中59点。
総合得点は低いが、今となってはデッキから抜くことが想像できない、ヴォルパーティンガーとワンド泥棒を挙げた唯一のプレイヤーとなった。ヴェクタスはやや期待外れとなってしまったが、どのカードも環境初期から今に至るまでよく見る(見かけた)カードであり、選択したカードはかなり良かったと思われる。
得点を大きく落とした原因は、ヴェクタス、名誉の盾、ヴァルペラの毒刃研究者の3枚。名誉の盾とヴァルペラの毒刃研究者は比較的使われているカードだが、残念ながら、環境の中心に存在し続けるほどの強さを持っていなかった。
Ombre
情報収集能力に長け、今年度のマスターズ・ツアーでも活躍したOmbreさんの総合得点は、100点満点中100点。
今拡張は分かりやすく強いカードが多かったが、それでも選んだカードは、精神与奪者イルシアを除く9枚のカード全てが採用率50%を超え、満点を獲得する結果につながった。精神与奪者イルシアも弱体化前までは、非常に多く採用されていたことを考えると、選んだ全てのカードが環境の中心に存在していたといえる。
コミュニティで評価の高かったカードも多く、10名中最も安定重視のカード選択となった。迷ったらOmbreが合言葉になる日が近いかもしれない。
おやつ
2020年度は、公式実況・解説としての活躍で飛躍し、競技プレイヤー以外の才能を発揮したおやつさん。注目の得点は、100点満点中100点。
Ombreさんと同得点となったが、前回同様にやや尖ったカード選択もしており、特にトゥルーエイム・クレセントのチョイスに目を引かれる。アグロデッキに有効そうで有効でない微妙な立ち位置だったが、メタが回ってハイランダーハンターが流行したことにより、採用率が高まった。
そのほかにも、誰も挙げていなかった粉骨の砕身者の予想を的中させるなどしており、デッキ調整能力の高さを感じさせるカード選択が見られる。
posesi
日本人3人目のグランドマスターとして、2020年も活躍したposesiさんの得点は、100点満点中91点。
環境の中で定番となったカード10枚すべてを挙げ、高得点を記録。潜入者リリアンは、今環境ではローグのデッキタイプが多かったこと、隠れ身ローグでしか使わなかったことから得点を落としたが、十分な強さがあったことは既に証明されている。
選んだカードは全て、ミニオンを(ほぼ)ノーリスクで補充できる初登校の日や死者蘇生、自分の盤面を強固にするミニオンや呪文だけとなっており、所謂テンポ系のカードが無いのは、ある種の性格を表しているかもしれない。
Tansoku
人気Youtuberの得点は、100点満点中67点。
定番化したカードをいくつか挙げたほか、他に誰も評価していなかった貪欲な読書家の活躍を当てたが、3枚のカードの予想を外したことから、総合得点は振るわなかった。
歴史学の予習とヴェクタスに関しては、新拡張の「ダークムーン・フェアへの招待状」で活躍しそうな気配があるが、残念ながらスクロマンス環境では、その活躍を見ることはできなかった。
Tredsred
グランドマスターにデッキ提供をするなど、上位層の裏で暗躍していると囁かれているTredsredさんは、100点満点中91点を獲得。
霊魂の獄吏、マロウスライサー、魂石細工師、社会心霊学者マリシアの、欠片デーモンハンター定番セットが見事的中。魂の欠片を軸としたデッキの活躍を予見できたプレイヤーは、海外含めた上位層にも、コミュニティにもほぼ存在しなかった。環境初期から、環境後期まで一貫してTier1デッキとして存在し続け、一時期は「使えば使うだけ得をする」と呼ばれたこのデッキタイプを強いと予見できたのには、驚愕させられる。
惜しむらくは、冷血なる教師ギャンドリングの評価。全く使われないというほどではなかったが、環境を席捲するほどのパワーはなかった。