【教えてAlutemu!】第6章:最終構成のテンプレート

「教えてAlutemu!」は、ハースストーン・バトルグラウンドの初級者・中級者向けのガイドです。シーズン毎のコンテンツに左右されない、バトルグラウンドのゲーム性や考え方についてAlutemuさんに伺います。
※例として挙がるミニオンは、現環境には存在しないことがあります
※g = ゴールド、t = ターン、グレ = グレード、リロ = リロール(酒場の入れ替え)


Alutemu
バトルグラウンド:シーズン9、10、11にてランキング1位フィニッシュ、ロビーレジェンド出場などの実績を持つバトグラ猛者。
普段はTwitchでバトルグラウンドの配信をしている。
この記事の先生。好きなものはコーヒー牛乳とブタ。

ゴリお君
バトルグラウンドを楽しむゴリラ。毎シーズンレート7000~8000でフィニッシュ。
もう少し高レートになりたいが、中々勝てない。
この記事の生徒。キング・ムクラが出たら何も考えずにピックする。

最終構成のテンプレート

早速だけど「最終構成のテンプレート」ってなに?

バトグラの構成が構成たる仕組みのことだよ。
実はバトグラにおける最終構成は、その構成の成り立ちを元に、大まかに3つのテンプレートに分類できるんだ。
「APM」、「パーツ集め」、「スケーリングのスケーリング」の3種類だよ。

なんとなくわかるような、ちっともわからないような…。

謎の文字列でわからないよね。
APMは Actions Per Minute(1分間の操作数)の略で海賊とかのたくさん手を動かす構成のことだよ。
パーツ集めは獣のゴルドリンとか特定のカードを集めると完成するタイプ。
スケーリングのスケーリングは血の宝石や呪文バフなど、バフ量自体を強化しちゃう仕組みのことだよ。
最近はこれらの要素が混ざった構成も結構あるよ。

ふむふむ⋯(まだよくわかってない)。

テンプレートごとにある程度決まった立ち回りや気を付けるポイントがあるんだ。
それぞれの構成を、特徴やプレイの指針をまとめて紹介するよ。

APM構成

▼概要
無限のゴールドを使い、バフの回数で勝負する構成。継続的なリソース供給+スケーリングミニオンで構成される。お金と時間さえあれば一気に強くできる。テックカードを探し放題拾い放題なのが大きな強み。
プレイ難度は高め!でも使いこなせると気持ちいい。難しい要因は何と言っても操作量が多い点、そしてミニオンの集まり具合で回し方が段階的に変化する点。
- 傾向 ※構成によってまちまち
- 最大値 ★★☆ (最終的なパワー)
- 即時性 ★★☆ (組み初めの強さ)
- 難易度 ★★★ (プレイ難易度)
▼構成例
恵海賊ナラァ、ブラン右端エレメンタル、ブランマーロック
▼プレイ指針
- まず回すと盤面が強くなる形を作る。
- 次にお金が無限に使えることを目指して動かす。
- 無限になったらバフ効率/時間効率を上げていく。
▼気をつけるポイント1:リソース供給とスケーリングの条件を一致させよう!
例:ナラァ+先見性、コルセール+テティス、ウルトラヴァイオレット+ブラン(逆巻き、入れ替え異常体)
ここが一致してないと、得たリソースをバフに変換するのに、お金と時間が両方かかるためかなり弱くなってしまう。
【用語の説明】 スケーリング・・・継続的なバフ。構成として盤面のサイズを上げていく動き。 ノミやエヴォーカー等はスケーリングミニオン又はスケーリングシステムと呼ぶ。 リソースミニオン(2タイプ)・・・コインやミニオン、呪文を継続的に供給するミニオン。 ・エンジンタイプ:ロジャース、テティス、先見性のある船乗り、ブラン、ガリーのヒロパ ・ターン1タイプ:ランプの精、海底採用係、チャッカ―ドラゴン ※APMにはエンジンタイプを使う リソースミニオンは2種類に分類できるんだ。一つはブランやテティス、先見性がある船乗りなどの雇用フェイズ中に何度でも発動するエンジンタイプ。もう一つはランプの精や精霊のドレイク、チャッカ―ドラゴンなどのターン開始時(終了時)に1度発動するターン1タイプだよ。そして今紹介しているAPM構成に多く使われるのは前者のエンジンタイプになるよ。使えるお金が増えるほど、発動する回数も増える効果を持ってるよ。
▼気をつけるポイント2:回し方が段階的に変化する
エンジンタイプのミニオンは一定以上集まると無限にお金が使えるようになる。無限に回せる大体の基準は何かしらの金のエンジンミニオン×2(金ロジャース+金私掠)、もしくはエレマロなどBANの良い金ブランなら単独でも。逆にそれを超えると過剰になり、枠を圧迫する分バフ効率が落ちるので入れ過ぎには注意。
①揃いきってないとき
揃いきってない間は無限に回そうとせず、有限のリソースでスケーリングを進めつつパーツを集める。バフを誘発しないのに なんとなくで斥候等を買うのは悪手。斥候を2回買う(-2g)ことでテティスが1回発動したとしても、差し引き1g損するだけだよ。
この段階ではターン1タイプに枠を割く方がいい場合もある。例えば、10gと少ししかゴールド消費ができないターンなら、1回起動のロジャースよりも、2回殴れる可能性があるやり手の大盗賊の方が優秀といえる。
グレードが高いからと適当に入れ替えるのではなく、実際に何をもたらしてくれるかで比較しよう。
②ギリ無限に回せるとき
無限に回せるようになった後もまだ段階があるよ。どう回そうが無限に回る場合もあれば、斥候などのコイン得ミニオンを買い売りする必要があったりする。さっきのターンは回せたのに、このターンはダメだったということもあるので気を付けたい。
余裕があるターンは不必要にカードを売らず、次のターンに貯金しておくのも安定して回すコツ。
③お金が溢れて時間が足りない場合
・時間効率を上げる
スケーリングシステムに合わせてお金効率は悪いけどバフ効率/時間効率が高いカード(悪魔の酒場バフ雄叫びなど)を買ったり呪文を買ったりしよう。発見系のカードは時間を食うので不必要に取らない。
・構成チェンジを狙う 圧縮タイプ(ミュタスぺ)/総入れ替えタイプ(ドスドスポールとか)
例えば、ミュターヌススペル+スタントドレイク+添えるミニオンを買ってハンドに抱える動きはお金が溢れている時の特権。そのままスケーリングを続けるより何十倍も強い盤面を作れることもあるよ。これを成功させられたら立派な上級者だね。
ただしこれは、バフ先として圧倒的に強いミニオンが存在するときにのみ成立する戦略なんだ。他のミニオンにスタッツを分ける効果を持つミニオンを使うのが鉄板。毒構成に耐性を付けられるからね。
例:スタントドレイク(仇討ち3:他のミニオンにアタック付与)、屈強のコドー(グレ7獣)、チャームウィング


戦闘力は誇張抜きに100倍跳ね上がる。

スケーリングのスケーリング構成

▼概要
バフ量自体をバフする構成。複数のコアミニオンで構成され、立ち上がりが遅い。要求値は高めだが、その分最大値が大きく1位率が高い。
フェルの炎吹師を筆頭にターン1効果が多いため、組み始めてからのターン経過で強くなる。参入の早さと、それが間に合うかどうかの判断が重要。
- 傾向
- 最大値 ★★★ (最終的なパワー)
- 即時性 ★☆☆ (組み初めの強さ)
- 難易度 ★★☆ (プレイ難易度)
▼構成例
背中合わせ、血の宝石の雨、酒場バフ悪魔、マークアイマジックフィン
▼プレイ指針
- パーツを集める。
- プール上で最も効率のいいバフカードをピックしてテンポを取る。
- 参入できるパターンを具体的に覚える。ターン8にこれを引くみたいに。降りるかどうかの判断重要。
(具体例)
血の宝石の雨:血の宝石の雨、無敵のグルメ、宝石押収をピックしつつ、パーツを集める。
酒場バフウルズール:コイン効率の良い不吉な予言者、出しゃばり打楽器、泰然たる旅人をピックしつつ、パーツを集める。
▼気をつけるポイント:
2種以上のパーツが揃ってから初めて強力な動きになるため、体力に余裕があるなど、他の手段で耐えていく必要がある。
例えば、影の踊り子+フェルの炎吹師+フェルボアを狙いつつ、燃え立つ執行者で酒場バフを活かしてライフを保つ。受けを繋ぐってやつだね。

パーツ集め構成

▼概要
主に戦闘時バフで戦う、パーツを集めて完成度を高めていく構成。何と言っても即時性が売りで参入してすぐの戦闘に勝ちやすい。タイタス・リーヴェンデアやドラッカリの呪い師を使うことが多く、パーツが揃うたび即座に戦闘力が増加する。裏を返すと、伸びしろに限界がある。
性質上テンプレの並びを覚えれば、マネしやすいので初心者にもおすすめ。
また、これらの性質から構成チェンジのチェンジ先になることが多い。ただし最大値の高い構成に限る。
例:ドスドスポールトロン
- 傾向
- 最大値 ★☆☆ (最終的なパワー)
- 即時性 ★★★ (組み初めの強さ)
- 難易度 ★☆☆ (プレイ難易度)
▼構成例
純パーツ集め・・・インコゴルドリン、瓦礫の大将
スケーリング要素とのハイブリッド・・・アペクシスメカ、甲殻アンデッド、コルボア
▼プレイ指針
- ひたすらリロールしてパーツを集める。
- 配置や挑発等を整えるのが超重要。
- 構成としてのピークが前の方にあるので、目の前の戦闘を大事にする。アグロデッキみたいな感じ。
▼気をつけるポイント
- グレ上げ判断は丁寧に。今のグレードでできること、上げて狙うカードとその価値、上げた場合に狙いのカードを拾うのにかかりそうな時間を総合的に比較し判断しよう。
- ミニオンが7体同じでも配置で強さが大きく変わる。挑発や蘇りの付与はかなり優先度が高い。
- 替えの効くミニオンはピックする優先度を下げる。例えば、アンデッド構成の手数枠は割となんでもいいので、替えの効かない甲殻蘇生者などを優先して探す。無論、手数枠にも最終的な理想の並びはある。


各テンプレートの、盤面の強さの推移はこんなイメージかな。
もちろん全てのテンプレートが完成度次第で1位を取れるポテンシャルを持っているよ!

なるほど!
僕は「スケーリングのスケーリング構成」が好きなことが多いかも。

それと、この3つの中から2つ以上の特性を併せ持ったハイブリッドな構成もたくさんあるよ。
例えば、シリシッド構成はパーツ集めとスケーリングのスケーリングのハイブリッドだね。
タイタスやインコが引けると一気に強くなるパーツ集めの特性と、シリシッドを早く引く必要がある代わりに伸びしろが上がるスケーリング系の特性を両方持ってるよ。
他には、海賊染料役者も血の宝石のバフ量を伸ばしていけるからAPM+スケーリングのスケーリングだね!

複雑になるかわりにパワーもアップするんだね!

それと、たまーにこれらのテンプレートに当てはまらない構成も存在するよ!
グレ7メカを使った超電磁構成や、ミュターヌスのバディとヒーローパワーを活用した形は、1枚のパワーカードが軸になっていて、固有の回し方を持ってるんだ。
他にもグレ2をずっと回ってボーラーを買い売りする特殊な構成なんかもあるね。
ともかく大切なのは、それぞれの構成がどう成り立っていて、どんな強みや特性を持つのかを理解すること。
そして構成を完成形の7体として覚えるだけでなく、各ミニオンが担う役割まで意識できれば、配置する優先度が判断できたり、別のカードで補完できたり、柔軟に構成を組めるようになるよ。

だからAlutemuさんは環境初期でも強い構成を見つけたり、その構成の回し方がわかるんだね。
2回しボーラーは僕も聞いたことはあるよ。
あれはAPMやスケーリングのスケーリング構成に近いのかな?

その通り!
最終構成のなんたるかがわかってきたね!

第1章:バトグラってどんなゲーム?ゴールドの使い方!
第2章:バトグラで「勝つ」とは?バトグラは運ゲー?
第3章:バトグラの「序盤」
第4章:中盤、狙うべき最終構成の決め方
第5章:バトグラの情報はどうやって得る?
第6章:最終構成のテンプレート ←この記事
第7章:敵盤面の情報を使った戦い方
第8章:結局、どうやったら勝てるようになる?
第9章:【おまけ】これで君もバトグラ博士!細かい仕様を確認しよう



