マスターズツアー・シルバームーン 観戦ガイド
マスターズツアー・シルバームーンが開催されます。開催期間は8月28日(土)~8月30日(月)(日本時間)の3日間です。
この大会は、マスターズ予選・ランク戦予選などを通過した選手のみが参加できる公式の国際大会です。世界中から総勢約400名の選手が参加し、その中には約30名の日本人選手も含まれています。
目次
開催概要
見どころ
注目デッキ
参加する日本人選手
Dropsでパックを獲得!
マスターズツアーとは
その他、参考情報
開催概要
- 会場:オンライン
- 大会日程(いずれも日本時間)
- Day1(スイス1~4ラウンド)
8月28日(土) 1:00 – 13:00 - Day2(スイス5~8ラウンド)
8月29日(日) 1:00 – 13:00 - Day3(TOP16、TOP8、準決勝、決勝)
8月30日(月) 1:00 – 13:00
- Day1(スイス1~4ラウンド)
- 配信
- 英語チャンネル
Hearthstone Esports – YouTube - 日本語チャンネル
Hearthstone: ハースストーン – YouTube
- 英語チャンネル
- 賞金総額:25万ドル
- 次回大会参加権利:上位32名の選手は10月に開催されるマスターズツアー・ストームウィンドへの参加権利を獲得します。
※上位32名の選手の内、既に参加権利も所有している選手がいた場合は繰り下がり - 形式:4デッキ使用、1デッキ禁止、5戦3本先取、コンクエスト
- 対戦表(※)
Hearthstone Masters Tour Silvermoon – Battlefy - デッキリスト
公開され次第掲載予定
※配信は遅延(ディレイ)があるため、対戦表を見ることで結果が分かってしまう場合があります。
見どころ
ストームウィンド初の大型公式大会
マスターズツアー・ストームウィンドは、2021年4回目のマスターズツアーです。
「風集うストームウィンド」リリース以降で初めて行われるマスターズツアーで、8月18日にパッチ21.0.3のバランス調整も行われたこともあり、大会環境が完全に定まっていません。
マスターズツアー予選や、グランドマスターズのデッキ構成を見る限りでは、クエストウォーロック(D6)、シャドウプリースト、クエストシャーマン、クエストメイジ、フェイスハンター、アナコンドラドルイドなどに人気が集まりそうですが、ワイヤーローグやクエストデーモンハンターもランク戦で増えており、これらが活躍する可能性も十分にあります。
グランドマスターへの挑戦
また今大会は、2022年のグランドマスターズ・シーズン1へ参加するための、4回目の大会になります。グランドマスターズ昇格へ必要なマスターズツアーポイントを獲得する機会は全部で6回しかなく、ポイント争いが熾烈なヨーロッパ地域や、アジア太平洋地域の選手にとって非常に重要な大会となります。
現在、アジア太平洋地域では1位がHSKeDaiBiao選手(香港)で11ポイント、2位がMegaGliscor選手(日本)で8ポイント、そして7ポイントの同率3位に8人のプレイヤーが並んでいる状態です。アジア太平洋地域、ヨーロッパ地域、南北アメリカ地域のグランドマスターズには、それぞれの合計ポイント上位4名ずつしか入れません。
なお、今回のマスターズツアーから、スイスラウンドの対戦数が9ラウンドから8ラウンドに変更されています。これにより、6勝することで6ポイント獲得できるようになりましたが、ポイントの総量はやや減っています。大きな影響はない見込みですが、影響が出たかどうかは来年にならないと分かりません。
注目デッキ
D6ウォーロック
今環境で最も暴れているデッキです。
パッチ21.0.3のバランス調整の影響をほとんど受けておらず、今大会終了後にバランス調整も予告されています。
手札やカードのドローがかみ合ったD6ウォーロックを止められるデッキは、ほとんどありません。デッキに対する高い練度が必要なデッキですが、この手のデッキには珍しく、低ランク帯でもそこそこの勝率がでるほどのパワーがあります。
ただ、あまりに強いため、大会ではBAN(禁止)されることも多いのが現状です。D6ウォーロックの快進撃が見られるか、はたまた対抗策を見つけられ、D6ウォーロックをカモとするデッキが活躍するかどうかが気になるところ。
どちらにせよ、このデッキを中心に大会も環境が回っているため、要注目です。
シャドウプリースト
颯爽と現れた、プリースト初の(?)アグロデッキ。
アグロを得意とするハンターを超える速度で相手を倒せる、今環境の対コンボデッキの筆頭格です。勢いづいたシャドウプリーストは、不利マッチをものともしません。やんちゃができるデッキとして、コンボデッキの対策として、多くの選手が採用するはず。
クエストシャーマン
アグロにめっぽう強いデッキです。
D6ウォーロックやクエストメイジなどの、クエスト系コンボデッキに弱いものの、それらクエストデッキをターゲットにしたアグロデッキに強く、デッキバリューも高いため比較的柔軟な戦い方で、他を圧倒しています。
いわゆる”丸い”と言われる類のデッキで、有利な相手が多く、明確に不利な相手もほとんどいません。
唯一の弱点はドロー力の弱さによる事故ですが、1敗しても即負けに繋がらない大会では、持ち込む選手が多いと見込まれます。
クエストメイジ
特定のデッキに高い効果を発揮する、スパイスのようなデッキです。
環境初期に大暴れし、ソリティアストーンと揶揄される元となったデッキですが、環境の変化により、その弱さが露呈したため、ランク戦ではあまり見かけなくなりました。
ただ、”丸い”デッキとされるクエストシャーマンに非常に強く、加えてD6を含むウォーロック系全般にも勝てるため、確実に1戦を勝ち取るデッキとして利用される可能性があります。
参考デッキ:クエストメイジ一覧
ワイヤーローグ(武器ローグ)
クエストメイジと同様、特定の相手に強いデッキです。
環境初期に大暴れしてその後に弱ささが露呈する、という点もクエストメイジと同じ。ランク戦でも、不利な相手が多いため、その活躍を見ることはほとんどありません。
とはいえ、デッキが出始めたばかりで相性差がそれほどはっきりしていないなか、既に上位プレイヤーは、クエスト系デッキ以外にもシャドウプリーストに勝てるデッキとして認知しています。
アグロ構成の一角を担う存在となるか、ただのスパムデッキとしてネタにもならずに消えていくか、どちらに転ぶか全く予想できません。
デーモンハンター全般
従来からあるクエスト型+OTK型以外にも、クエスト型+フェル型、フェル型+OTK型、純粋なフェル型など、様々なデッキが存在します。
それぞれ明確な目的があり異なるタイプに分かれていますが、豊富な除去呪文と回復があるためアグロデッキに強いという共通点を持っており、一時期の勢いは衰えたものの今だ活躍しているフェイスハンターや、シャドウプリーストには、しっかりと勝ちきれます。
もう一つの大きな特徴は滑空の存在。カード1枚でクエストの進行を勧めながら、ウォーロック相手にはルーン刻印ミスリル・ロッドの効果をリセットしたり、手札を貯めたコンボデッキの計画を無効化できます。
参考デッキ:デーモンハンター一覧
海外の注目選手
Gaby
現在、最も世界一に近いと言っても誰も否定しないであろう実力者。
マスターズツアーでポイントを荒稼ぎしただけでなく、8月から参戦したグランドマスターズでも、初陣から優勝をかっさらうなど、既に大活躍しています。他のesportsに比べると平均年齢が高いハースストーンですが、Gabyは今年高校生になったばかりの15歳。今後の行く末も気になる、今一番熱い選手です。
Leaoh(RNGLeaoh)
プロチームRNGに所属している、中国のプロ選手です。
世界中から強豪が集まり、熾烈な戦いを繰り広げるマスターズツアーですが、この選手は直近3大会全てでポイントを獲得。強いプレイヤーが集まるというだけでなく、カードゲーム特有のランダム性や、対戦相手の当たり運でも勝利が左右されるのですが、この選手は何故か勝ち続けています。
中国国内でも強い強いと言われ続けており、国際舞台に顔を見せてから早3年。最初は懐疑的だった多くのアジア、ヨーロッパ、アメリカ地域のプレイヤーも、今はその実力を認めています。
XiaoT
中国国内のポイントランキングで1位を記録している選手です。
マスターズツアーでは目立った成績を残していませんが、中国国内の大型大会で優勝するなど、十分な大会実績を持っています。そもそも、最もハースストーンが盛んな中国の競技シーンで、ポイントを1番多く持っているというだけで、注目せざるを得ません。
なお、XiaoT選手は、中国の選手には珍しくTwitterで時折デッキなどを投稿しています。定番となるデッキを作ることも多々あり、XiaoT選手を知らずとも、大半のプレイヤーはXiaoT発のデッキを触っていると思います。
xBlyzes
マスターズツアー2連覇の実績を持つヨーロッパの選手です。
マスターズツアー2連覇の文字だけで、十分実力を語りつくせるのですが、プレイの速さも注目してほしいところ。速くカードをプレイすることに、それほど大きなメリットはないはずですが、xBlyzes選手は時折画面が追い付かないほどの驚異的な速さで、カードをプレイします。
最近は、ヨーロッパとアメリカの両サーバーでレジェンド1位を維持しており、配信ではレジェンド1位の同時プレイも披露していました。
ランク戦の成績が大会の結果につながるわけではありませんが、デッキの習熟度が非常に高いことは間違いありません。今回のマスターズツアーでも、きっと活躍してくれるでしょう。
この他にも、今大会では中国の選手が活躍するはずです。その理由は、直近3大会のマスターズポイントランキングを見れば、明らかです。これだけ中国の選手が活躍しているなか、上位に現れない可能性は限りなく低いでしょう。
今年のマスターズツアーでは、既に有名になっている選手だけでなく、日本では馴染みのない選手も度々決勝トーナメントに顔を見せています。前回大会「マスターズツアー・ダララン」では、ShuiMoo選手とOmegaZero選手の中国勢2人が、決勝戦で戦いチャンピオンの座を争いました。
今回の「マスターズツアーツアー・シルバームーン」でも、中国の活躍が見られるはずです。
参加する日本人選手
マスターズツアー:シルバームーンには、約30名の日本人選手が参加します。
その中でもグランドマスターズとして活躍中の5人の選手(Alutemu選手、glory選手、posesi選手、trahison選手、okasinnsuke選手)は、上位入賞の有力候補として挙げらるでしょう。
他にも、現在グランドマスターズポイント争いで2位につけているMegaGliscor選手や、日本公式大会「ハースストーンJAPAN CUP」にて二度の優勝を果たしたNAGON選手、先日開催されたDreamHack BEYOND アジア太平洋部門で優勝したJimon選手などに注目です。
出場日本人選手一覧
※BeerBrick調べ、成績順
- posesi(6勝2敗 – 31位)
- glory(6勝2敗 – 54位)
- shuzoDS(6勝2敗 – 58位)
- PamelaP(5勝3敗 – 69位)
- ohtani3(5勝3敗 – 70位)
- namae(5勝3敗 – 74位)
- trahison (5勝3敗 – 76位)
- Alutemu(5勝3敗 – 87位)
- てっぺ(5勝3敗 – 100位)
- MegaGliscor(5勝3敗 – 133位)
- あれっくす(5勝3敗 – 137位)
- tanaka (4勝4敗 – 143位)
- Tredsred (4勝4敗 – 154位)
- taroimo(4勝4敗 – 159位)
- Tansoku (4勝4敗 – 173位)
- funashi(4勝4敗 – 182位)
- shizu(4勝4敗 – 208位)
- 広末涼子 (4勝4敗 – 218位)
- IllustBeast(4勝4敗 – 231位)
- herusia(3勝5敗 – 267位)
- Ruby(2勝3敗 – 308位)
- kuroma(2勝4敗 – 323)
- Jimon(2勝5敗 – 327位)
- tibolt(1勝3敗 – 338位)
- Duelist(1勝3敗 – 341位)
- Liselotte(1勝3敗 – 363位)
- okasinnsuke(1勝3敗 – 364位)
- IDLE(1勝3敗 – 365位)
- NAGON(1勝4敗 – 370位)
- VickeBlanka(0勝4敗 – 384位)
- Garchomp(0勝3敗 – 388位)
- KYOKiE(0勝4敗 – 398位)
- ARAI(欠場)
Dropsでパックを獲得!
公式Youtubeチャンネルでマスターズツアー・シルバームーンを視聴すれば「フェニックス年パック」を最大2パック受け取れます。
- 合計2時間視聴:フェニックス年パック1つ獲得
- 合計4時間視聴:フェニックス年パック1つ獲得(合計2つ)
アカウントの連携方法
- YouTubeのアカウントにログイン、またはアカウントを作成する
- 接続済みのアプリを表示する
- Battle.netの横にある「接続」を選択する
- 指示に従ってアカウントの連携を完了する
- アカウントを連携するときは、Dropsを受け取りたいBlizzardアカウントに正しくログインしていることを確認しましょう
マスターズツアーとは?
ランク戦や、予選で優秀な成績を残した選手のみが参加できる高レベルの公式大会です。ハースストーンの公式プロリーグともいえるグランドマスターズに参戦するには、この大会でマスターズツアーポイントを稼がねばならず、多くのプレイヤーがその座をかけて戦います。
2021年のマスターズツアーは年に6回、全てオンラインで行われます。2021年のマスターズツアーの詳細については こちら をご覧ください。
対戦形式
通称「4Hero 1Ban BO5 コンクエスト(4デッキ使用、1デッキ禁止、5戦3本先取、コンクエスト)」と言われる3本先取のルールで対戦が行われます。選手はそれぞれ違うクラスで組んだ4つのデッキを持ち込み、お互いのデッキを1つ禁止した後、残った3つのデッキで対戦を行います。デッキの選択順は自由ですが、既に勝利したデッキは使えなくなり、また全てのデッキで勝利する必要があります。先に3勝した選手が勝利しますが、最大で5試合行われるためBO5(Best of 5)と呼ばれます。
大会形式
大会は3日間に渡って開催されます。1~2日目で全8ラウンドのスイスラウンドが行われた後、3日目に上位16名によるプレイオフが開催されます。1日目~2日目にスイスラウンド8回戦行ってTOP16を決定します。3日目にプレイオフで勝ち残っている16名がシングルエリミネーション形式で優勝を争います。
その他、参考情報
デッキの勝率等の統計情報
http://offcurve.com/masterstour
上位勢のデッキ構成
Morning all. Here are the Top 32 lineups at the end of the second day of #MTSilvermoon!
— Oliver Barnett (@Paradox_HS) August 29, 2021
Rooting hard for @HS_Orange to take the gold and his place back in Grandmasters today. Check the previous tweet if you want to see the spreadsheet in full. pic.twitter.com/5PdM8IJ7An