【教えてAlutemu!】第7章:敵盤面の情報を使った戦い方

「教えてAlutemu!」は、ハースストーン・バトルグラウンドの初級者・中級者向けのガイドです。シーズン毎のコンテンツに左右されない、バトルグラウンドのゲーム性や考え方についてAlutemuさんに伺います。
※例として挙がるミニオンは、現環境には存在しないことがあります
※g = ゴールド、t = ターン、グレ = グレード、リロ = リロール(酒場の入れ替え)


Alutemu
バトルグラウンド:シーズン9、10、11にてランキング1位フィニッシュ、ロビーレジェンド出場などの実績を持つバトグラ猛者。
普段はTwitchでバトルグラウンドの配信をしている。
この記事の先生。好きなものはコーヒー牛乳とブタ。

ゴリお君
バトルグラウンドを楽しむゴリラ。毎シーズンレート7000~8000でフィニッシュ。
もう少し高レートになりたいが、中々勝てない。
この記事の生徒。キング・ムクラが出たら何も考えずにピックする。

敵盤面の情報を使った戦い方

ここまで自分のゴールドの使い方や構成の組み方を教わってきたよ!
でも、「敵の盤面が強すぎて、いきなり敗北する」っていうパターンがあるよね。これはどうしようもないのかな?

どうしようもない時もあるね。でも1試合に1回か2回そういう相手と当たるのは珍しくないんだ。だから基本はそれを見越して体力を管理したいところだね。
ただ、そんな相手にもどうにか食らいつけるときもあるよ!それを可能にするのがテックカード!
自分のボードを強化するんじゃなく、相手の構成に対して特別に機能するカードのことだよ。まともに戦ったら勝てない相手にも勝ち筋を生み出せるんだ!

テックカードなら聞いたことあるよ!リロイとかのことだよね!
でもいまいち使いこなせてないかも。そんなに便利なの?

確かに使いこなすには知識が求められるね。
でもその分恩恵はあるよ、特に1位率の向上が期待できるはず!
実際どういう風に働くのか、僕のプレイからテックカードがうまく刺さってる場面を持ってきたよ。
これを見てみてよ。

シーンドライとウルフライダーを合わせて使うことで相手のアペクシスの断末魔が全然発動してない!!
これはすごく効果が大きそうだね!
(さらっとマリンが勝つことを予想して的中してるのもすごいねぇ。)

元々のスタッツ差も相まって圧勝できたね。
構成の完成度も重要だけど、それ以上にテックカードの有無が勝敗を分けることがわかったかな。
状況次第では勝率0%から一気に100%に持っていけることだってあるんだ!

こんなに強力だとは思ってなかったから驚いたよ!
僕もテックカードを使いこなしてかっこよく勝ちたいな。
他にはどんなミニオンがテックカードとして使えるんだろう?

代表的なのはこの辺りかな。
相手の構成を軸に、その対策となるテックカードを紹介するよ。
そのうえで、更にそのカウンターとなるプレイも教えるね。
▼3way(刀狩や山火事)対策
挑発の横にリロイ。挑発が蘇りを持っていると2手目までずらされても対応可。挑発でリロイを挟むとまだ盛れるが枠は割く。
→カウンター⋯小さめの刀狩や山火事を先行させる
→さらにカウンター⋯リロイを少しバフして耐えるようにする
▼でかすぎミニオン対策
後ろの方に毒(配置大事)
→カウンター⋯真ん中の方に手数ミニオンを配置して毒を剥がす
→さらにカウンター⋯サイズのある挑発でそれらを受けきって毒を守る
▼ヘルスの低いコンボ構成対策
爆破インコタイタス
→カウンター⋯スペル等でヘルス盛る
→さらにカウンター⋯もっと爆破する
状況に応じて最適な対策は変わってくるから、その都度考えるのが楽しいよ。
パーツ集め構成にはあんまりテックカードを入れない方がいいから気を付けてね。例えば、ゴルドリン構成なんかは7枠きっちり使うから、テックカードを入れることで結果的に勝率が下がることもあるんだ。本当に枠を割く価値があるのか慎重に検討しよう!

はーい!
ちなみに、対戦相手の情報はどこを見ればいいのかな?
酒場のグレードを見たりはしているよ。

相手のグレードを確認するのは特に序盤に意識したいね!
でも当たる相手のグレードをただ見るだけだと情報として不十分なんだ。
実は、「グレードを”いつ”上げたかが大事」なんだよ。

コインカーブだね!3 on 3とか!

それそれ。4g – 7g上げはスタンダードカーブ。4g – 5g上げは 3 on 3とか名前がついてたりするよ。
それで、何故いつ上げたかが大事かなんだけど⋯
例えば、8gの戦闘前に相手の盤面をチェックしたらグレ4だったとしよう。その盤面はどうなってるかな?

8gにグレ4ってことは………!
なんかミニオンがいっぱいいそう!

それはそやね⋯。
例えば、4g – 7g上げのスタンダードカーブから8gにグレ4上げだと、基本はグレ1×1+グレ2×5なんだ。
3gにグレ1で1体購入と5g、6g、7gにグレ2で計5体購入をしているわけだからね。
一方で、6gにグレ4に上げてしまうような超早上げ(4 on 4)をしてたとしよう。
その場合7g、8gにグレ4で計4~5体購入できるんだ。すると8g時点での対戦相手の情報では同じ表示なのに、実際に対面すると全然違うミニオンが現れるわけだ。
これが、いつ上げたかが大事な理由だよ。

なるほど!確かに全然違うね。
でも、そんなのチェックできる自信はないよ。

そんな君には超便利ツール Hearthstone Deck Tracker がおすすめだよ!
これを使えば誰がいつグレ上げしたかをいつでもチェックできるんだ!
PCでバトグラしてるみんなはダウンロードして使ってみてね!僕も愛用してるよ。
トラッカーを使わないなら、ヒーロー毎に適したカーブがあるのを覚えていくと、把握しやすいよ。ゲイルウィングだから3on3してるはず、みたいにね。

そりゃ便利だ!
じゃあ、グレード以外には対戦相手の何を見ればいいかな?

終盤は種族のチェックをしよう!
みんなの構成が既に決まってる終盤の話だけど、種族を見れば構成が1,2個に絞れるんだ。
上達すればかなり正確に、ミニオンの種類や配置まで読めるようになるよ!(種族7だとブランやタイタスがないから完成度が低めとか)
そうすると刺すべきテックカードがわかったり、ロビー内の自分の立ち位置を相性から読むこともできるんだ!
エレメンタル相手だからリロイや毒を後ろに用意したり、獣やアンデの手数系が多いから毒編成を目指すのは相性的にまずそう、とかね。
あとはトリプル数と連勝数がチェックできるけど、この二つはそんなに気にしなくていいかな。2桁トリプルとか、あまりに極端な時は警戒しよう。

テックカードの時もそうやって相手の構成を見破ってたんだね!
それにだんだんわかってきたよ。連勝数が大事じゃないのは、テンポと将来性のバランス的に、強いタイミングが終わってたりするからだね!

ゴリお君素晴らしい!
終盤の連勝は明らかにヤバい強さってわかるときもあるけどね。


ちなみに、「あんまり回っていないなぁ」「良い構成のゴールが見えないなぁ」って時は何位を狙うべきかな?

そういう時は何位を狙うというより、少しでも長く生き残ることを目指す(目の前の戦闘に勝つ)かな。
できる限り早く強くなる構成を狙ったり、早いうちからテックミニオンを用意したりするね。

なるほど!
もう少し詳しく教えて!

順位狙いの観点でいうと「1位狙い」、「2位狙い(圧倒的な1位が相手に存在する)」、「生き残る」の3パターンかな。
実感としては順位を狙うというより、「このゲームは〇位になりそうだな」というのがわかるって感じだね。
一番の決め手はやっぱり向かう構成のパワー(最大値×参入難易度)だよ。そこに、状況に応じて補正をかける感じかな。
具体的なプロセスはこんな感じ
- ゲーム開始時、出場種族の中から1位を取り得る構成の目星をつける。
例:「この卓の1位は悪魔になりそう。そうなるとメカや海賊だと2位止まりだなー。」 (便宜上悪魔やメカと表記しているけど実際には具体的な構成で考えるよ)- 各構成のパワーと、それらの相性で決まる。組み方を知らない構成でもそのパワーは知識として持っておきたい。HSReplayでティアリストをチェックするのもありだよ。
- 種族の組み合わせも大事、よくあるのは獣がいるとインコやライラクを使った構成が増える。
- この工程は狙う構成を決めることが目的ではない。向かうべき構成が決まったとき、その立ち位置を知るために行う。卓全体を俯瞰するイメージ。
※ヒーローピックやコインカーブは強い構成に寄せていい。
- 酒場に応じて構成の入り口を見つける。
- 組める構成を組む!以上!
- 組める構成を組む!以上!
- 構成が決まったとき、その構成の最大値、参入のスムーズさ、その時点での残り体力等自分の要素+周りの構成を見て、1で想定した構成の分布に照らし合わせて、狙う順位をぼんやりと決める。
- 基本のパワーで劣る場合も速度と完成度で戦えたりする。逆に最強構成が組めたからと言って1位が確約されるわけではない。それぞれの構成の理解が深まれば、狙うべき順位は自然に見えてくるよ。
- 基本のパワーで劣る場合も速度と完成度で戦えたりする。逆に最強構成が組めたからと言って1位が確約されるわけではない。それぞれの構成の理解が深まれば、狙うべき順位は自然に見えてくるよ。
- 1位狙いの中でも立ち回りにグラデーションがある
- 卓内最強構成⋯その構成として回し続けることが1位に近づく最適な手段。ある程度理想的な7枚の並びを目指す。
- 2番手の構成⋯愚直に完成度を高め続けたとしても2位止まりになる。3位以下に負けない範囲で、1位に勝てるテックカード(毒含める)を集めることを優先する。
例:ナラァ構成のバフ先をこだわらない。入れ替えることで得られるリターン(1位)が期待できないため。金ブランを目指さず、リロイを探す。etc.
☆一言コメント:ヒーローのスニードやキュレーターの強みは再現性をもってこの立ち回りができることにある。強力な毒手数を組み込んだり、シフトできるため、出力が低めの構成にも積極的に向かうことができる。 - 最強構成には有利だが、パワーが低く他に負けやすい時・・・決勝まで残るためにライフ管理を徹底する。
- 卓内最強構成⋯その構成として回し続けることが1位に近づく最適な手段。ある程度理想的な7枚の並びを目指す。
- 2位狙い、生き残り狙いの時も4と同じように複数の立ち回りが考えられる
- 1位狙いの最終戦が決勝(残り2人)だとすると、2位狙いは4人残りの試合が実質決勝になる。ゴールが手前にずれるだけで、それを達成するための立ち回りは1位狙いの時と同じように複数のパターンが考えられる。

なんだか難しそうだね…。
なんとなく「1位狙い」「4位狙い」くらいに考えていたよ。

そうだね、正確に測るにはかなりの環境理解が必要になるんだ。
だから初心者中級者の内はゲーム中に狙う順位を考える必要はないと思うよ。
まずは構成とセットで狙うべき順位を予め知識として持っておいて、そのゴールに向かって精確にプレイすることに集中するのがいいと思う!
さっき話した通り、基本は構成のパワーで決まるからね!焦らなくても経験を積んで構成ごとの理解が深まれば自然に見えるようになると思うよ。
それはそうと、この順位狙いの考え方はプレイスタイル次第で上位勢でも違いが出るところかもしれないね。下位落ちを避けることを第一にしている堅実なプレイヤーもいれば、1位を取ることをすごく優先している人もいるよ。
これは順位分布にしっかり反映されるから結構面白いんだよね。僕は1位率が5割近くある代わりにほんの少し7、8位率が高い。堅実なプレイヤーは1位率は下がるけど全くと言っていいほど8位を取らなかったりする。
ただ実を言うと、個人的にはバトグラにおけるプレイスタイルはスキルの習得順の違いに過ぎないと思っているんだ。
だから、自分はこういうプレイスタイルだから~と固執することなく、試合毎に適切なアプローチを探っていってほしいな。実際には個々人の性格や経験のブレから、考え方や認識に違いは出るし、そこも面白いところだけどね!!

たしかに、それは真理かもしれないねぇ。(便乗)

第1章:バトグラってどんなゲーム?ゴールドの使い方!
第2章:バトグラで「勝つ」とは?バトグラは運ゲー?
第3章:バトグラの「序盤」
第4章:中盤、狙うべき最終構成の決め方
第5章:バトグラの情報はどうやって得る?
第6章:最終構成のテンプレート
第7章:敵盤面の情報を使った戦い方 ←この記事
第8章:結局、どうやったら勝てるようになる?
第9章:【おまけ】これで君もバトグラ博士!細かい仕様を確認しよう





