ハースストーンの挙動を検証 – Hearth Tech#160
ハースストーンの挙動やメカニズムを紹介・検証する動画「Hearth Tech」シリーズのNo.160が公開されています。今回は、ケルスザード校長の効果の内部的仕組みの検証や、大女帝シェクザーラが同名の別カードを引けるかどうか、などが紹介されています。内容を翻訳して紹介します。
1. (バグ)自分の盤面がいっぱいの状態でヴォラックスに呪文を唱えると、ランダムなミニオンにその呪文を唱える
見解:。このバグは随分前から存在しているはずだが、ヴォラックスが環境に存在していたことがない(ため問題にされない)。
2. (バグ)ケルスザード校長は、カザカスのポーションで破壊したミニオンを復活させない
処理の予想:ケルスザード校長の効果は、内部的にハードコーディング(それぞれの呪文に対応するように設定)されており、カザカスのポーションのような特別な呪文に対してはうまく機能しない。
3. (バグ)ケルスザード校長の魔法活性は、呪文が呪文相殺されても消費される
処理の予想:。ゲームの履歴によるとケルスザード校長の効果は2つのパートに分かれている。(1)呪文を唱えたときにそれを記憶する。(2)呪文を唱えた後、(1)で記憶した呪文によって破壊されたミニオンを復活させる。
1枚目の魔力の爆発が使用された時、(1)ケルスザード校長はそれを記憶するが、(2)は発動しない。これは他の魔法活性効果と同様である。そして2枚目の魔力の爆発を使用した時、(2)を発動しようとする。しかし、(2)で発動させようとしている対象となる呪文は「1枚目の魔力の爆発」であり、何も破壊していないため、何も復活しない。
ケルスザード校長の内部的な仕組みはかなり複雑になっており、多くのバグが存在していても不思議ではない。
4. (検証)大女帝シェクザーラは同名カードであれば、異なるミニオンでも引くことができる
(※トレントやインプのような同名かつイラスト違いのミニオンの検証)
結果:。大女帝シェクザーラはカード名しか参照しておらず、カードのIDは考慮しない。ただし、カードIDは異なるため、複数の同名カードが同時に発見の選択肢に上がることがある。
5. (バグ)ナズマニの血紡ぎ師は既にコストが0になっているカードのコストも下げる
※パッチ19.0.2にて修正済みのバグ
処理の予想:ランダムなカードのコストを下げる効果は、既に0コストのカードは対象外とすべきだがそうなっていなかった。
6. (バグ)肉の巨人のコストダウン方法は、他の巨人とは異なる
処理の予想:殆どの自分のコストを下げる効果は優先度が最も下に設定されていますが、最近の拡張セットではそうでないカードがいくつかあります。鉄の樹皮、沼ビーム、空中栽培などがその例です。
7. (検証)ミニオンを召喚して、雄叫びを発動する前に、沈黙されたらどうなる?
結果 :ショートストッパーを使ってどんなタイミングでも沈黙できることが分かりました!しかしこれを有効利用したコンボはまだ見つかっていない…