2021年後半のマスターズツアー本戦および予選への変更点
2021年の後半以降のマスターズ予選およびマスターズツアーに関しての変更が発表されました。マスターズ予選での勝率による招待枠が追加されること、マスターズツアー本戦でのスイスラウンドが9ラウンドになることなどの変更点があります。
予選の勝率に基づいた招待 – マスターズツアー・ストームウィンドとアンダーシティ
2021年の残るマスターズ予選では、優勝すれば自動的に招待される点はそのままに、ベスト8のプレイヤーだけでなく予選シーズンを通じた通算の勝率に基づいてマスターズツアーへの招待が行われます。
マスターズツアー・ストームウィンド以降は、少なくとも20の予選に参加し、1位になっていないながらも勝率が高いプレイヤー上位50人がマスターズツアー本戦に招待されるようになります。
これまで、ベスト8制で安定的に招待を獲得していたプレイヤーは、マスターズツアー参加資格を得るために予選で平均して47試合をこなしていました。この多すぎる試合数を減らすための施策として実施されます。
下記は参加者の内訳予定表で、これまでは「4回トップ8に入賞したプレイヤー(30名)」とされていた項目がなくなり、新たに「勝率が高いプレイヤー(50名)」が追加されています。
※参考:以前までの招待枠の内訳
マスターズツアーのアップデート
2021年の後半3つのマスターズツアーでは以下2点の重要な変更点が導入されます。
ウェブカメラが必須に
今後、配信試合ではプレイヤーはカメラの前で参加することが必須になります。配信試合でカメラをオンにしない(またはできない)プレイヤーはそのラウンドでは敗北扱いになります。選手が画面に映ることでファンの体験を大きく向上し、また、選手とファンの距離感を縮めて交流を深めることが狙いになっています。
その上で例外も認めており、配信中にカメラを使用したくないプレイヤーは、開催に先立ってマスターズツアーの運営に相談し、前もってこのウェブカメラルールから適用除外してもらうことが必要となります。
スイスドローは8ラウンドに
これまでのマスターズツアーではスイスドローは9ラウンド行われていましたが、これからは8ラウンドに変更されます。初日に4ラウンド、2日目に4ラウンド、3日目にトップ16ラウンドとベスト8以降の全試合が配信されます。
変更の目的は、連日のスイスドロー形式の試合によるプレイヤーの疲労を軽減すると同時に、9ラウンドのスイスドロー形式よりも明確な選抜の基準でベスト16を決定することです。スイスドローのラウンドが1つ減ったことを受けて、グランドマスターズに向けた獲得ポイント数も調整されます。
以下は、新たなマスターズツアーポイントの表で、スイスラウンドが減ったことにより、9勝した場合のポイントが削除され、6勝した場合に6ポイント獲得できるように変更されています。(それ以外の変更点はありません)
※参考:以前までのマスターズツアーポイントの獲得ポイント数
今年の残りのマスターズツアー
- マスターズツアー・シルバームーン
- 開催日程:8月27日~29日
- 予選期間:6月3日~7月18日
- タイムゾーン:太平洋夏時間
- ランク戦予選:6月、7月
- マスターズツアー・ストームウィンド
- 開催日程:10月22日~24日
- 予選期間:7月22日~9月5日
- タイムゾーン:中央ヨーロッパ時間
- ランク戦予選:8月、9月
- マスターズツアー・アンダーシティ
- 開催日程:11月19日~11月21日
- 予選期間:9月9日~10月31日
- タイムゾーン:韓国標準時
- ランク戦予選:10月
Hearthstone Esportsチーム Abar氏のQ&A
Hearthstone EsportsチームプログラムマネージャーのAbar氏がこの件についてTwitterで質疑応答を行ったので掲載します。
Q: マスターズ予選のBYE(不戦勝)は勝率に関係しますか?
A: BYEは計算されません。対戦相手がいる試合で、相手が現れなかった場合は勝利に換算されます。
Q: マスターズ予選でマッチチェックインできなかった場合は勝率に関係しますか?
A: 時間内に試合にチェックインしなかった場合は試合の敗北扱いされ、カウントされます。
Q: ランク戦の上位フィニッシュと勝率上位フィニッシュはどちらが優先されますか?
A: 勝率上位50名の方が優先されます。即ち、誰かがランク戦上位16名にも勝率上位50名にも入っていた場合、ランク戦の17位のプレイヤーが招待されることになります。勝率51位のプレイヤーではありません。
Q: 過去のマスターズツアーでの6勝はマスターズツアーポイントに換算されますか?
A: いいえ、これからの大会だけです。