[闘技場ガイド] 「博士のメカメカ大作戦」環境アリーナ予想(Remyu著)

「博士のメカメカ大作戦」環境アリーナ予想 (Remyu著)

 

新環境到来によるアリーナ全体への影響

新ギミック「超電磁」の実装により、どのヒーローでも大きなミニオンを場に出しやすくなった。したがって、テンポよりのデッキを組む場合は中立のカードでも十分に戦っていける。

一方で、コントロールよりのデッキを組む場合はAOEよりも単体除去を優先してピックした方が良いかもしれない。例えば序盤何もせずに中盤にAOEで返す、といったプレイは今まで以上に通用しなくなる。コントロールやバリューデッキを組む場合でも序盤からある程度ミニオンを並べて相手の盤面を抑える必要がある。

様々な効果で出てくるゴブリン爆弾は超電磁の素材になるのでアタック0だからといって無視せず可能な限り倒しておこう。

新カードはヘルス1のミニオンやトークンが大量に追加されたため、1点が出ないヒーローは1点を出す手段を確保しておくと良いかもしれない。

 

新環境ヒーローランキング予想(序盤)&ピック方針

*定期的にブリザードによる微調整が入るため、あくまで新環境序盤での予想です

*デッキの組み方は私が「こう組めたらいいな」という目安です。色々な考え方があるので、書いてあることのみが正しいとするものではありません

1位 ウォーロック

手札切れを心配しなくて良い優秀なヒーローパワー、冒涜卑劣なドレッドロードに代表される既存の優秀なカードに加え、新カードがテンポよりのカードが多い。なので、テンポデッキが非常に組みやすい。

特に新カードのオメガ・エージェントがあまりにも強力。このミニオンがピックできた場合、10マナまで互角の盤面を維持できればそれだけで勝利は手の中に。

 

唯一の欠点はライフ管理か。新カードのゴブリン爆弾は様々なカードの効果で場に出てくるため、よりライフ管理が重要になる。アメジストの呪文石朽ちかけたアップルバウムのような回復ないし生命奪取カードの優先度を今までよりも上げよう。

なお、新カードを含めクラスカードにメカがいないため、超電磁カードは無理にピックしなくても良い。

デッキの組み方

少し重めのzooが理想。一般的なzooに冒涜などの優秀な除去と回復カードを加えたデッキを目指そう。オメガ・エージェントは何も考えずとりあえずピックして良いレベル。

一方でコントロールよりのデッキは厳しめ。冒涜・単体除去・挑発ミニオン・回復カードが序盤から大量にピックできた場合は目指す価値があるかも。間違っても序盤からドローを連打するデッキを作らないように!気持ちよくなる前に安らかな眠りにつくことになる。

 

2位 シャーマン

シャーマンは他のヒーローと比べてミニオンを横並べすることを重視した新カードが多い。したがって、炎の舌のトーテム血の渇きを軸にした横への展開を重視したデッキを組みたい。

新カードにエレメンタルが多くいるため、エレメンタルシナジーは積極的に狙う価値がある。新カードに雷雲ストームチェイサーという非常に強力なカードがあるため、オーバーロードカードと5マナ以上の呪文はピックしておこう。5マナ以上のシャーマンの呪文は強力なものが多く、サーチの精度を上げるためにもエウレーカ!のような大きいだけで弱い呪文は取るべきではない。

デッキの組み方

偶数シャーマンのような横並びを重視したデッキが理想。この場合は炎の舌のトーテム血の渇きは非常に優先度が高い。雷雲もとりあえずピック。

コントロールよりのデッキを組む場合は火山噴火が複数枚欲しい。火山噴火をサーチできるストームチェイサーや発見できる魔力ダイナモも優先度は高い。除去しているだけでは勝てないので何かフィニッシャーも用意しておこう。

 

3位 ローグ

テンポといえばローグ、ローグといえばテンポといえるくらいのテンポの申し子。ただし、新カードはテンポを捨ててバリューよりのカードも多いためデッキのバランスを上手く取ることが求められる。また、新カードは聖なる盾や1/1トークンを産むカードが多くあるため、ローグのヒロパは新環境に非常に合っている。クラスカードにメカが数体いるため、超電磁シナジーも十分狙える。序盤からしっかり盤面を取るデッキを組もう。

新カードのゴブリン爆弾の割を食うヒーローその2。今までよりもライフも多少は気にしたデッキ組みにした方がいいかも。

ちなみに、前回のヘンチ・クランのゴロツキに続き、毒物学者という実質クラスカードを中立に貰っている。後行1ターン目コインヒロパという動きを見ると、思わず昔を思い出してしまう人もいるはず。

デッキの組み方

奇数ローグのような序盤から盤面を重視したデッキが理想。ただし奇数ローグほど手札から打点を出すことはできないため、しっかりと盤面を取ること。新カードのミニオンはどれも優秀。唯一ホッピング・ホッパーだけは微妙だが、ピックで同時に出る3択は非常に弱いものが多く、ラボの採用担当者との相性も良いため十分ピックできる範囲。

一方でコントロールやバリューよりのデッキは目指すべきではない。盤面をしっかり抑えつつドローや発見をするローグは強いが、ドローが目的となっているローグはただのサンドバック。学術スパイを複数枚取れた場合はドローを優先したデッキを組んでみても面白いかもしれない。面白いだけで終わりそうだけど

 

4位 ドルイド

新カードは「トレント」シナジー押し。「トレント」シナジーを集めつつ、獰猛な咆吼枝分かれの道野生の力での全体バフを主軸としたデッキが考えられる。

ドルイドは確定除去手段が非常に少ないため、一度「超電磁」で大きいミニオンを作られると対応できないことが多いと予想される。そのため相手の盤面のメカはしっかりと除去していきたい。「超電磁」で合体したミニオンに自然への回帰を打てば相手にカードアドバンテージを与えずに大きくテンポロスさせることができるので、今までよりも自然への回帰はピック優先度が上がり得る。

ドルイドの新カードは構築で暴れそうなカードが多いが、それらのカードが必ずしもアリーナでも強いとは限らないことには注意。ピックしにくくなったが究極の浸食は相変わらずアリーナでも壊れカード。

デッキの組み方

トークンドルイドに「トレント」シナジーを組み込んだ形が理想か。新カードはトークンを産むカードも多いため比較的組みやすいはず。動き回るマナのトレントも「トレント」であることは覚えておきたい。

始祖ドレイクのような、重くて強いミニオンが序盤から多くピックできた場合は生物学プロジェクト等でマナ加速をしたランプデッキもアリかもしれない。

 

5位 パラディン

 

パラディンはもともと盤面を取れるかどうかにかかっているヒーローであるため、「超電磁」が導入された新環境でも今まで通りの方針で問題ない。グロウトロンマジウザ・オ・モジュールという優秀な新カードが追加されたので「超電磁」シナジーも使いやすい。

また、新カードでクリスタル学プリズムレンズというドロー呪文が追加されている。どちらも単体ではそこまで悪くないカードであるが、パラディンは序盤から盤面を取ってこそのヒーローなので間違っても序盤にこれらを使ってドローをしないように。

新カードで秘策が追加されているが、パラディンの秘策はデッキ外から持ってくる場合以外は基本的に弱いのであまりピックすることはオススメしない。なお、新カードでは1/1トークンを産むカードが数多く存在するため、聖なる盾は今までよりも簡単に割られやすいと予想される。

デッキの組み方

コントロールデッキは現実的ではない。よってテンポデッキを組むことになる。パラディンは4~8マナに強いカードが多いため、強いカードを順にピックしていくとミッドレンジよりのデッキになりやすい。そこに2,3マナで盤面を取るのに役立つミニオンを複数枚混ぜるのがベターか。(2/2/3、3/3/4、3/2/5といったスタッツを持つミニオンなど)

他にも新カードのグロウトロンは序盤の盤面取りにも、以降の1マナ+1/+3メカバフとしても優秀なミニオンなので積極的にピックしていきたい。

 

6位 ハンター

新カードゴブリン爆弾の恩恵を最も受けることができるヒーロー。相手はゴブリン爆弾を無視できないので、2点ダメージを吸いつつ顔を削れる。一方で、含み笑う発明家によって最も割を食うヒーローでもある。このミニオン1枚で顔を削る手が止まってしまうこともあるだろう。フェイスハンターのようなデッキを組む場合はこのミニオンへの対策は考える必要がある。例えば、猟犬を放てなどは良い返しになるので今までよりも優先度がさらに上がり得る。

ヴェノマイザークモ爆弾は非常に優秀なミニオンだが、同時に3択に並ぶカードも非常に強いものが多いため、思ったよりも使う機会は少ないかもしれない。

ゴブリン爆弾シナジーを積極的に活かせるヒーローなため、弱いカードと並んだ際に「超電磁」や「断末魔」シナジーのカードを序盤からピックしやすい。

デッキの組み方

フェイスハンターよりはミッドレンジハンターのようなデッキの方が勝率は高そう。メカや獣をバフするなどして中盤までは盤面を取りつつ顔を削るデッキを目指そう。ハンターは1点を出すのが苦手なヒーローであるため、キャンドルショットの優先度は非常に高い。

今までと異なり、序盤に秘策を張っているだけでは手遅れになる可能性も十分にあるので、秘策シナジーの狙いすぎには注意したほうがいいかも。

 

7位 ウォリアー

相変わらずヒロパのハンデは痛いが、新カードが比較的アリーナで強いものが多いのでこの位置に。メカカードが大量に追加されたため、「超電磁」シナジーを非常に狙いやすい。エターニウム・ローパーは「超電磁」こそ持っていないものの、「超電磁」の素材としても優秀であり、序盤の盤面を取るのにも役立つ。ダイノ・マティックは、多少場面を選ぶが除去しつつミニオンを出すことができる非常に強力なカード。オメガ・アセンブリという優秀なリソース補充も増えたため、後半も戦いやすくなったといえる。

デッキの組み方

テンポウォリアーのようなデッキを組むことを目指すといいかも。この場合は乱闘などのコントロールよりのカードの優先度は下がる。もっとも、止めの一撃は優秀な除去であるため十分にピック対象となる。

乱闘出陣の道大暴れなどのカードを大量に取れた場合はコントロールよりのデッキも考えられるが、実現難度と強さが見合ってないためオススメしない。

 

8位 メイジ

呪文の出現率減少及びミニオンでのテンポが重要になると予想される環境の煽りを受けてこの位置に。

新カードで「呪文ダメージ+2」を持つミニオンが2体追加された。どちらも最低限のスタッツと「エレメンタル」を持つため使いやすい。これらのミニオンがピックできたなら魔力の矢などの非常に軽い呪文も取りやすくなるため、今までより盤面を抑えやすくなったといえる。「手札の枚数分」という効果はアリーナでは活かしにくいが、天文術師の方は3枚も手札があれば十分な強さなのでそこまで悪くない。

ヒロパで1点が出るヒーローであるが、だからといってヒロパを連打していても盤面は取れないため序盤からヒロパの使いすぎに注意したい。

魔力ダイナモで引ける呪文は強力なものが揃っているため非常に強い…が、その強力な呪文と一緒の3択でしか出てこないのが悩み。ちなみに、手札から出した「超電磁」ミニオンが合体する場合、鏡の住人爆発のルーンは発動しないことは覚えておきたい。

デッキの組み方

序盤適当にしてブリザードフレイムストライクで返す、というプランは今まで以上に採りにくくなった。なので、おとなしくテンポデッキを組むことを目指した方が無難。デッキタイプとしては秘策メイジというよりは、エレメンタルテンポメイジのようなデッキが理想か。テンポデッキの場合、アリーナにおいてパイロブラストは非常に強力なため、積極的にピックしていきたい。

キリン・トアのメイジと秘策のシナジーは変わらず強力だが、秘策単体では相変わらず微妙なため、秘策の取りすぎに注意。特に断末魔ミニオンが増えたため、爆発のルーンはすかされる可能性が上がっている。

 

9位 プリースト

プリーストのクラスカードはコントロールよりのカードが多いため、序盤から盤面を取るのに役立つカードが少ない。したがって、他のヒーローのようにテンポデッキを組むことが難しいことがそれなりにある。新カードにおいても、盤面を取るのに役立つカードはオメガ・メディック倍増する腕の2枚のみ。1点を出すことが苦手な点もマイナス。後半まで耐えることができれば優秀なクラスカードで自分のペースに持っていけるため、後半まで盤面を維持できるかが課題。

デッキの組み方

影の超越者など、序盤に出して強いミニオンが複数枚取れるのであれば他のヒーローと同様にテンポデッキを目指して良い。

コントロールデッキを組む場合はダスクブレイカー心霊絶叫密言・死が何枚かないと後半までライフが持たない可能性がある。それらが何枚か取れればコントロールデッキは十分に可能なレベル。

どちらにも寄らなそうであれば、序盤中盤は盤面で負けない程度のミニオンと除去を用意しておき、後半の琥珀の中に眠るもの辺りから押し返していく形のデッキが良さそうか。断末魔ミニオンが増えたため、影の狂気はより使いやすくなったので積極的にピックしていきたい。メカ・チビドラゴンをパクって気持ち良くなろう。

プリーストで注意したいのが、3ターン目思念奪取のような序盤から相手のデッキからカードをパクるプレイは非常に弱いことである。特に新環境はテンポよりの環境と予想されるため、手札は大量だがライフはないという状況に陥りかねない。

 

 

終わりに…

今回の記事は以上となります。

上でも書きましたが、これはあくまで私がこう考えているというものに過ぎないため、もちろんこれ以外の考え方やプレイングが様々あると思います。せっかくの新環境ですので色々なデッキやプレイを試してみるのも楽しいと思います。

一緒に新環境アリーナを遊びつくしましょう!

 

著者:Remyu(Twitter
実績:アジア闘技場ランキング 2017年6月度1位獲得。
日本の闘技場ランカーの一人として有名