奇数パラディンとドルイドに対する、Dean Ayalaの回答

奇数パラディンとドルイドに対する、Dean Ayalaの回答

バクが追加されてから生まれた奇数パラディンですが、ヴドゥ祭がリリースされた今でもバク以外はほぼ去年のカード。この事実に疑問を感じたユーザーがredditにトピックを投稿し、それについてゲームデザイナーのDean Ayala氏が自分の意見を述べました。

原文:FUN FACT: Apart from Baku, Odd Paladin uses NO cards from this year!!


ー 面白いことに、バクが追加されて以降奇数パラディンは今年のカードを使っていません。

Tier1デッキがどれだけ狂ってるか知っていますか?勝率64%近い奇数パラディンをHSReplayで覗いてみると、ヴドゥ祭のカードも、メカメカ大作戦のカードも使われておらず、バクがウィッチウッドで追加されただけなんです!(リアム王子は自由枠)
これは興味深いことで、去年追加されたカードがどれだけ強いかを示しています。

Dean: 通常、とても強いアーキタイプ(デッキタイプ)が特定の拡張セットに存在した場合、私たちはそのアーキタイプを強化するカードを追加しないよう意識し、また、ほかのアーキタイプの強化を試みます。

私としては、奇数パラディンのカードが全て強く新カードの入れ替えがないというよりも、奇数パラディンに意図的に強力なカードが追加されないというほうが正しい認識です。

ー 私はドルイド嫌いでもないし、ブリザードが行っているドルイドへの調整に怒っている人間でもありません。また、それが問題だとも思っていません。ただ、プルンプルン・フループやドリームペタル栽培師が追加された理由が分かりません。トグワグルやマリゴスドルイドがただ強化されただけなのではありませんか?

Dean: ドリームペタルはマリゴスドルイドとトグワグルドルイドを多少強化したかもしれませんが、既にあるトークンドルイドや挑発ドルイドを強化するほどでないという考えがあります。

ドリームペタル栽培師やプルンプルン・フループがなかったら、ドルイドのアーキタイプは少なくなっていたでしょう。

ー 何故ドルイドに注目しなかったのですか?ドルイドは初期の頃からTier2以上に居続けています。
ミッドレンジシャーマン1強と言われた時代でさえ、マリゴスドルイド(※)が生き残っていたはずです。
※ 生きている根や魔力の巨人、ヨグサロンが入っていたデッキ。

Dean: 各拡張毎に全てのクラスがTier2以上に何かしらのデッキを持っている、という理想があります。

ドルイドには、野生の繁茂、滋養、なぎ払い、自然への回帰、枝分かれの道、究極の侵蝕、拡がりゆく虫害、ジャスパーの呪文石、DKマルフュリオン等々、強力なコアパーツが長い間存在しています。

強力なデッキが環境に多く存在する状態が1年以上続くと、プレイヤーが疲れてしまいます。以前この事をMike Donais(ゲームデザイナー)が述べていましたが、ドルイドにはそれ以上の期間、同じようなことが起こっていると私は考えています。

ー あなた達が事前に拡張セット2つか3つ作っていると聞いたことがあります。リリースする際には、現在のメタに合わせて調整するのでしょうか?

Dean: 私たちはリリース直前の2週間、バランス調整に特化したプレイテストを行います。様々なプレイテストを行っており、2~3セット先の拡張も含め個々のメタを数か月かけてテストしていたりもします。例えば、翌年最初に追加される拡張セットのカードデザインはほぼ終わっていますが、最終調整はヴドゥ祭のメタが落ち着くまで待っています。

ー 私は、奇数パラディンがナーフされないことを喜んでいます。戦略性を維持するには、アグロデッキが必要です。

Dean: そうですね。

カードを変更する際にはどんな影響があるか考える必要があり、奇数パラディンに変更を加えることで、キングスベインローグのようなデッキが最もプレイされるようになることを恐れています。

私はキングスベインをカードとしてもデッキとしても愛していますが、プレイ人口が極端に増え、長期間居座るようなことになると、楽しい環境ではなくなると思います。

ー バクのヒーローパワーを弱体化することは検討しましたか?(パラディンのヒーローパワーが)2/2が1体なら、1/1が2体よりたぶんマシになります。(ウォリアーも)4装甲より3装甲のほうが良いかもしれません。

Dean: 両方とも実際に考えました。

奇数ウォリアーは特定のメタで目立ちますがその後消えるという良いデッキだと思います。もし奇数ウォリアーが5~10%のプレイヤーに使われ、長期間存在し続けたのなら真面目に対策を考えなければならないでしょう。片や、奇数パラディンはベストなデッキとして存在し続けています。

「ベストなデッキが在る」という言葉に限れば、私はそれがそれ程悪いことではないと思っています。メタ上には明確なカウンターデッキがあり、殆どの対戦には面白い戦略が存在しています。もちろん、8か月かそれ以上同じデッキが存在しているというのは、欠点でもあります。

データを見る限りでは今のところメタは毎日変化しており、発展途上であると言える状態です。

ー ということは、丸一年パラディンにまともなカードを与えないということですか?
それが悪いと言っているわけではなく、不可能だろうと言っているわけでもありません。私はトラの精霊やシャヴァーラなどは制約に囚われない良い例だと思います。ただ、パラディンに1年間まともなカードを追加しないのは、現実的なのか疑問に思うのです。

Dean: 奇数パラディン、偶数パラディンは共に、かなりアグレッシブなテンポデッキです。パラディンに来年強力なアグロまたはテンポ向きのカードを作るのは難しいと思いますが、それ以外のアーキタイプにも可能性があります。また、スタン落ちで多くの強力なカードも失うことを覚えておいてください。

 

訳:ahirun 
 
 


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