開発者のDean Ayala氏がコミュニテイの質問に回答(4月10日)

開発者のDean Ayala氏が自身のTwitterにて、ユーザーからの質問を募り、それぞれに回答しました。

このQ&Aセッションは、1月14日から定期的に開催されており、今回も多くのユーザーから質問が集まっています。過去の質問・回答は、以下の記事を御覧ください。

<< Dean Ayala氏のQ&A(1月14日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(1月21日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(1月28日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(2月4日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(2月11日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(2月18日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(2月25日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(3月4日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(3月11日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(3月18日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(3月25日)>>
<< Dean Ayala氏のQ&A(4月3日)>>

Dean Ayala氏のTwitter: @IksarHS


Q: ランクによってチケッタスに関してプレイヤーの体験が異なることについてどう思いますか?チケッタスからは、新しいことを学びましたか?

チケッタス | Tickatus

A: 何もありません。両者の視点から多くの感情を生み出すカードは、両者の視点から多くの感情を生み出す、ということを認識させます。このようなデッキは、常に人口とゲームプレイの変化について疑問があります。

シャダウォックも同様でしたが、プレイ人口はチケッタスよりも沢山いました。ナーガの海の魔女も同じタイプのカードでしたが、チケッタスよりも普通のゲームとして感じられないものでした。

ランク戦については、レジェンド上位帯のように特別な環境がある場合を除いては、それほど大きな違いはありません。

チケッタスはプレイ人口の多いカードではなく、プレイしたゲームのほとんで負けており、勝ったゲームでも必ず使われているわけではありません。勝率が悪いデッキのに使われるのは、プレイヤーが勝率を犠牲にするほど、そのデッキを愛しているからです。

そのようなデッキが存在することにはメリットがあります。私が懸念しているのは、それがベストなプレイ方法になってしまうことですが、チケッタスを除いたのコントロールウォーロックは、とても楽しく健全なプレイ体験をもたらします。

つまり、チケッタスのせいで将来、コントロールウォーロックのパワーを引き上げることができなくなってしまうのは困ります。もしそうなったら、より強力なカードを作るための余地を生み出すためにチケッタスをナーフするでしょう。


Q: 今回のバランスパッチに時間がかかっているのは、特別な理由がありますか?モバイルが関係しているでしょうか。それとも狂気のデッキをプレイしてほしいのでしょうか。

狂気のデッキ | Deck of Lunacy

A: バランスパッチは、パッチを作るメンバーにかなりの負担がかかります。来週のパッチは、拡張セットがリリースされる前から予定されていたのもので、メタは緊急で修正を要するほどのものではありません。

振り返ってみると、今週の半ばから後半にかけてが計画するのに適したタイミングだったのではないかと思います。通常は3~5日のゲームプレイで十分判断ができます。全てのプラットフォームでパッチを計画してリリースするには更に3~5日かかります。

もし、拡張セットを火曜日にリリースするのであれば、次回は翌週の週末までにパッチをリリースする予定です。週末に選択肢を検討し、データをチェックし、月曜に実装し、週明けにリリースすることができます。


Q: コミュニティにもっと知ってもらいたいことは何ですか?

A: ゲームを作っている人たちは、しばしばコミュニティの中で最も情熱的な人になりえます。私達はあなた達です。会社が儲けるための選択を取る人はいません。私達はただ、自分たちが誇りに思えるような素晴らしいゲームを作りたいだけです。


Q: 内部データから、パッチ前の今の環境でも勝てる隠れたクラスは何ですか?

A: おそらくシャーマンかプリーストです。シャーマンには少し改良が必要なアグレッシブな要素があります。今、シャーマンでは多くの実験が行われていて、正解デッキは見つかっていないと思います。幾つかのアーキタイプは既に勝率50%前後になっています。


Q: デーモンハンターのデザイン過程でマナに代わるリソースが検討されていました。クラスを作り直したり、新しいクラスを導入する場合に、これを再度検討することはありますか?また、これに関して、ユーザーインターフェース以外で最もハードルが高かったことはなんでしょう。

A: もちろん。実際のところ、実現まで本当にあとちょっとでした。これがボツになったのは、必ずしもその新しいリソースが関わっているわけではないのに、常にそれがUIとして残ってしまっていたからです。そのリソースを使うキャラクターが活躍する環境もあるでしょうが、全ての環境ではありません。いくつかの拡張セットでは、デーモンハンターが攻撃することで貯まるリソースがあっても、それを使うためのカードがない、という状況になってしまいそうでした。これではおかしいです。

今後、特別なUIが必要なリソースを用意する場合は、そのクラスの基本的なゲームプレイにもっと統合されるようにデザインしたいと思います。


Q: 実績の具体的な数値はどうやって決めているのでしょうか?(例えば、ミニオンに”600″体バフをする、など)また、どれくらいの期間で達成すると考えていますか?そして、新しい実績の進捗はいかがですか?

A: 私は沢山闘技場とLoLをプレイし、ワイルドリフトをプレイし、MTGに戻ろうと思っているので、最近は実績をあまり獲得できていません。

実績ポイントは、クラス間である程度の一貫性をもたせるためのものでしたが、難易度は必ずしも一致しません。他の作業に追われていますが、どこかのタイミングでChaddとどれくらいのポイントの価値があるか、努力に見合ったポイントが与えられているかどうかを調べたいと思います。


Q: 近いうちにクラシックモードに古いアドベンチャーや拡張パックを追加することはありますか?それとも当分の間このままでしょうか?

A: しばらくはこのままです。最低でも1回の拡張サイクルは必要です。もしプレイヤーの皆さんが、昔のメタを再現するためにナクスラーマスをリリースしてほしいと切望しているのであれば、私はそれに応えたいと思います。でも、まだ決まってはいません。


Q: 今のワイルドのメタのバランスをどう考えていますか?

A: バランスの変更がワイルドにどのように影響するか調査して、後ほど再評価します。戦没者の剣の影響力はかなり高いことがわかりました。


Q: ブロック・ロック・マウンテンで好きなカードはなんですか?

ぐったりガブ呑み亭の常連 | Grim Patron

A: ぐったりガブ飲み亭の常連で間違いありません。


Q: 技術的な理由やデザインチーム内のルールによって探求できていないデザインスペースはありますか?

A: MTGの墓地の仕組みはとても好きです。私のお気に入りのメカニズムは、フラッシュバック(墓地からコストを払うことで1回だけ使用できる能力)です。長い間、ハースストーンでそれを実現したいと考えていましたが、ゲームに墓地のゾーン全体を追加するのは複雑さが大幅に増します。個人的には好きですが、複雑さ、操作しやすさ、ユーザーインターフェースなどのコストに見合った楽しさが得られるかはわかりません。


Q: 近い将来、カードのバフ調整の可能性はありますか?

A: はい、2回目の変更の前に、まずはナーフがどのように影響するかを評価したいと思います。落ち着いたら、バフについての計画を決定する予定です。


Q: Firebatが序盤に引けば基本的に勝てるが、後半に引けば最悪になるカードについて議論していました。狂気のデッキ、墓掘り人、ケレセス公爵戦没者の剣などです。これらについてどう考えていますか?

A: 気持ちは理解しており、ケレセス公爵を再び作らないようにしています。作ったとしても、それが最も強いプレイにならないようにしたいと思っています。狂気のデッキはそれに反するもので、少なくとも現在の形では長く続かないと思います。

極端なものには気をつけなければなりません。墓掘り人は大丈夫でしょうか?恐らくだめでしょう。だからこそナーフされました。炎のインプの1ターン目のプレイが他のターンに比べて遥かに優れている点は大丈夫でしょうか?また、それはスノーボールゲームになるでしょうか?答えはイエスです。ただ、極端なものではありません。


Q: ハースストーンの歴史の中で対戦するのが最も嫌いなカードは何ですか?

A: 対戦するのが嫌な「カード」を選ぶのは難しいです。嫌いなのは、大抵カードではなくアーキタイプです。私の答えは変わっていますが、私はいつもフェイスハンターと対戦するのが好きでした。

相手の戦略を知り、欲張らずに自分の体力をできるだけ多く残すゲームなので、何ターンも前から計画を立てていました。そして勝ったときには「レクサーをフルボッコにしてやった!」と喜んでいます。


Q: バトルグラウンドに特別な新しいミニオンの種族を追加するのは変な気がします。新しい種族を構築戦モードに追加しない理由はなんですか?

バトルグラウンドにキルボアが参戦

A: これは、社内でも何度も出てくる話題です。

チーム内では、カードにテキストを追加するのは、ゲーム上で理由がある場合に限るべきという意見があります。

キルボア(※次にバトルグラウンドに追加が予定されている種族)が他のミニオンタイプと異なるわけでなく、キルボアデッキを作る予定も必要もないのであれば、キルボアを追加することのメリットを疑問視するのは妥当だと思います。

プレイヤーは種族のアイデアが好きで、世界がより広大に感じられるようになると思っています。MTGには多くの種族があり、Rosewater氏は他の種族と完全に区別されていなくても、多くの種族があることの利点について記しています。


Q: 好きなソロアドベンチャーはなんですか?そして、自ら手がけたもので好きなものはなんですか?

A: ダララン大強奪がそのアップグレードバージョンにあたりますが、ダンジョン攻略(コボルトと秘宝の迷宮のソロアドベンチャー)が好きです。

自分が手掛けた中で好きなのは、リーグ・オブ・エクスプローラーですね。私達のチームはとても小さくて、アドベンチャーを作ったことがなかったので、自由に作ることが出来て楽しかったです。


Q: シャドウプリーストの今後の方向性について教えて下さい。今の所、このアーキタイプには十分なサポートがありません。

影なる姿 | Shadowform

A: シャドウデッキをサポートしていく予定ですが、全ての拡張セットでサポートされるアーキタイプがないように、いつもサポートされるわけではありません。


Q: 来週のバランス調整の情報はいつ公開されますか?

A: 恐らく、月曜日か火曜日です。


Q: 過去のソロ・アドベンチャーに関する実績の計画はありますか?

A: 過去のアドベンチャーの実績もいつかはやりたいと思っています。昔のセットにもダイヤモンドカードを作りたいと思っていますし、アドベンチャーにダイヤモンドカードの報酬を用意するのも良いと思います。


Q: チケッタスについてどう考えていますか?パラディン、メイジ、ペン投げ野郎のナーフが来るでしょうから、メタが遅くなりますが、コントロールデッキはロード・ジャラクサスを手に入れたチケッタスデッキに勝つことができません。

チケッタス | Tickatus

A: ほかのデッキも同様ですが、バランス調整後にはチケッタスも再評価します。また、チケッタスを打ち負かすデッキは沢山あります。


Q: チケッタスのようなカードは、ただゲームをつまらなく感じさせます。強い弱いが問題ではありません。このカードは有害なカードであり、多くのユーザーを失っていると思います。

A: マイナスの側面についてはあまり深く考えられていないかもしれません。勝率が低かったとしても、このようなカードを使いたいと思っている人がいます。その人たちに何が提供できるのか、考える必要があります。


Q: 今年はどれくらい装飾アイテムを出す予定ですか?今の状況はとても素晴らしいと思います。

A: 沢山出ます。装飾アイテムの開発ラインは大きくなっており、今後も皆さんに提供し続けます。新しいことにも挑戦したいですね。ただ、詳細はまだ明かせません。


Q: 狂気メイジ(スペルメイジ)のようなデッキは、新しい呪文プールでのテストプレイが足りなかったのでしょうか。それともネタデッキが大きな存在になりすぎたのでしょうか?

A: ナーフは、ほとんどの場合全て予測できていなかったことにより実施されます。狂気のデッキは、テストプレイで得た予測よりも強力でした。


Q: 好きなメタ(デッキ)は何ですか?

A: 前にも同様の質問をいただきましたが、あまり詳しく覚えていません。クラシックには思い出があり、巨人入りのフリーズメイジや、ティンクマスター・オーバースパークの効果でトーテムを5/5の恐竜に変えるトーテム恐竜シャーマンが好きでした。

クラシックには特に懐かしさを覚えます。私にとってのメタは、私の好きなデッキを見つける場所で、ほかの人がどんなデッキをプレイしているかは関係ありません。パトロンウォリアー、コボルトウォーロック、メカシャーマン……全て楽しいデッキです。

最近では、ピエロドルイドやランプドルイドが大好きでした。今は、星界配列ドルイドが楽しくて仕方ありません。


Q: Warld of Warcraftから登場した能力やミニオンで、最も忠実に再現できたものはなんですか?

筆頭家老エグゼクタス | Majordomo Executus

A: 呪文についてははっきりしていて、パイロブラストがそれにあたります。ミニオンは、ブラックロックマウンテンの筆頭家老エグゼクタスです。ラグナロス筆頭家老エグゼクタスを倒し、出現するのはまさにそれです。


Q: HEARTHSTORIA1が作成した、このカリモスのダイヤモンドカードをどう思いますか?

ダイヤモンド カリモス

A: 大っっっ好きです!私たちは、近々始まる新規プロジェクトに新しいアートディレクターを雇いました。彼と一緒に仕事をすることをとても楽しみにしています。また、すぐにでも彼を皆さんに紹介できたらいいなと思っています。


Q: 今の拡張セットや、今後の拡張セットでダイヤモンドカードを出す予定はありますか?

A: 少なくとも今後出る2つの拡張セットには、最低2枚のダイヤモンドカードがあります。実際のところ、ビジュアルがダイヤモンドカードに適さないものもありました。次の拡張セットでは、ダイヤモンドカードを作成する前提のアートを用意します。


Q: フレンドリストに、バトルグラウンドのレートやtop200の表示がだせますか?ブロンズ10で表示されるのは悲しいです。

A: まだプロジェクトを開始していませんが、あなたが言っているようなランキングなどをフレンドリストに表示したいと思っています。チーム内ではすでにそのサンプルを作成している開発者がいますので、今後詳細を詰め、作業リストに追加するつもりです。


元となるDean Ayala氏のツイート