マスターズツアー・アジア太平洋 観戦ガイド
マスターズツアー・アジア太平洋が開催されます。開催期間は7月17日~7月19日(日本時間)。この大会は、マスターズ予選、ランク戦予選などを通過した選手のみが参加できる公式の国際大会です。総勢約320名の選手が参加し、その中には約30人名の日本人選手も含まれています。
目次
開催概要
見どころ
海外の注目選手
参加する日本人選手
マスターズツアーとは
その他、参考情報
開催概要
- 会場:オンライン
- 大会日程(いずれも日本時間)
- Day1(スイス1~5ラウンド)
7月17日 午前9時00分 – 午後9時00分 - Day2(スイス6~TOP8決定)
7月18日 午前9時00分 – 午後9時00分 - Day3(TOP8 プレイオフ)
7月19日 午前9時00分 – 午後9時00分
- Day1(スイス1~5ラウンド)
- 配信
- 配信開始時刻
(未発表) - 英語チャンネル
Hearthstone Esports – YouTube - 日本語チャンネル
Hearthstone: ハースストーン – YouTube
- 配信開始時刻
- 賞金総額:25万ドル以上
- 形式:4デッキ使用、1デッキ禁止、5戦3本先取、コンクエスト
- 対戦表(※)
Masters Tour Online: Asia-Pacific – Battlefy - デッキリスト
Masters Tour Online: Asia-Pacific – YAYtears
※配信は遅延(ディレイ)があるため、対戦表を見ることで結果が分かってしまう場合があります。
見どころ
マスターズツアー・アジア太平洋オンラインは、2020年の4つ目のマスターズツアーです。今大会の大きな特徴として、大会開催の2日前にパッチ17.6へアップデートされることが挙げられます。
パッチ17.6では、テンポデーモンハンター、スペルドルイド、テンポウォリアー、そしてガラクロンドローグなど、過去に行われた大会でも、最も強力なデッキがバランス調整の影響を受けることになっており、参加する選手は短い調整期間の中でデッキを検討し、それぞれが考える最適な構成を持ち込むことになります。
バランス調整の影響を受けないプリーストが支配するのか、アグロデッキとして評価が上がりつつあるトーテムシャーマンが活躍するか、選手たちがどのようなデッキ構成を持ち込むのかも、見どころの一つとなっています。
アップデート内容はこちら: パッチ17.6 バランス調整の予告(7月15日適用予定)
また、マスターズツアーで獲得した賞金額に応じて、2021年の各地域のグランドマスターが選出されます。マスターズツアーにて優勝することができれば、2021年のグランドマスター選出に関して大きなリードを獲得することができます。新たなグランドマスター誕生に直結していますので、次期グランドマスターという観点でも日本人プレイヤーの活躍にも期待がかかります。
そして、2020年1月のマスターズツアー・アーリントン、3月のマスターズツアー・ロサンゼルスは、フランスのxBlyzes選手が連覇、6月のマスターズツアー・ヨンショーピングは同じくフランスのWarma選手が優勝して、2020年は3大会連続でフランスのプレイヤーが優勝しています。この大会もフランス人プレイヤーが優勝するか、それとも阻止できるのかにも注目です。
海外の注目選手
xBlyzes
2020年度マスターズツアーの圧倒的王者。300人の猛者が世界中から集うマスターズツアーという難易度の高い大会において、前代未聞の2連覇を果たし、圧倒的な強さを世界に見せつけたフランスの選手。前回のヨンショーピングでは初日敗退となったが、注目選手であることには変わりなし。プレイが非常に速い事でも有名。
Twitter:https://twitter.com/xBlyzesHS
DeadDraw
2019年のマスターズツアーで、Top8入りを2回果たしながらもグランドマスターズに入れなかったイギリスの選手。6月に行われたマスターズツアー・ヨンショーピングでもTop8入りしたが、強豪ぞろいのヨーロッパ勢の賞金獲得額があまりにも高すぎ、優勝できなかったことでグランドマスターズ入りを逃した。3度目、4度目の正直となるか要注目。
Twitter:https://twitter.com/DeadDrawHS
Gaby
ランク戦で多くの好成績を残しているフランスの選手。直近では4月EU1位、5月EU、NA両サーバー1位フィニッシュを達成。2017年頃から何度もランク戦1位を獲得する活躍を見せているが、大会では大きな成績を残していない。理由は、非常に若かったため(2017年当時13歳)。公式大会に参加するには16歳以上という規定があり、そもそも大会に参加出来なかった。あらかじめルールに16歳以上と書かれているにも関わらず、「なんで参加出来ないんだ!」と逆ギレして多くのプレイヤーにたしなめられたのも、今ではいい思い出。今年晴れて16歳となったため、満を持して参戦。
Twitter:https://twitter.com/gabyHS59
Bloodyface
誰もが認める、南北アメリカ地域最強の選手。出身国はアメリカ。3期連続世界選手権出場を達成し、2020年のグランドマスターズでも素晴らしいプレイを見せてくれている。6月に行われた国際大型大会WSOE:OnlineでもTop8に入賞済み。過去に行われた公式大会で、「食戟のソーマ」に登場する定食屋「ゆきひら」のTシャツを着て参戦したことから、日本語配信では”ゆきひら”の愛称で呼ばれている。
Twitter:https://twitter.com/bloodyfaceHS
Nohandsgamer
現環境のウォリアーをTier1に押し上げ、3度の弱体化をさせた卵型テンポウォリアーを開発したアメリカの選手。また、今大会でも活躍が見込まれるキューブプリーストも作成している。マスターズツアーで優秀な成績を収めており、2020年度シーズン2からグランドマスターズ入りが決定。6月に行われた国際大型大会WSOE:Onlineでも優勝している。慢性的に手足に痛みを感じる不治の病を持っていることから、Nohandsgamerと名乗っている。
Twitter:https://twitter.com/Nohandsgamer
Liooon
言わずと知れた、中国出身の2019Blizzcon世界王者。2019年のBlizzConで行われた世界大会は、グランドマスターズだけが参戦できるという大会システムで行われたため、多くのプレイヤーに大会の意義や、参戦プレイヤーの実力が疑問視されていたが、それらを払拭し、誰もが納得する素晴らしいプレイングを見せてくれた。5月に行われたマスターズツアー・ロサンゼルスでもTop8入りしており、今年も変わらない実力を維持している。
Twitter:https://twitter.com/lxm1996
Hunterace
2019年世界王者。2017年、2018年の勢いは凄まじく、この選手が世界一にならなけれならないと、誰しもが思い、また、それを実現したノルウェーの選手。ただ、2019年及び2020年のグランドマスターズでは成績が振るわず、2020年シーズン1ではついにグランドマスターズから降格。今大会で優秀な成績を収められれば、グランドマスターズ返り咲きもありえるが、はたして。
Twitter:https://twitter.com/HunteraceHS
Sintolol
世界大会出場経験を持つドイツの強豪プレイヤー。競技プレイヤーからは一歩距離を置くと宣言をしたものの、実力は変わらずマスターズ予選やランク戦で軽々とマスターズツアー参加権を得ている。非常に重要な局面で、キーカードを燃やしてしまう星の元に生まれており、ハースストーンリアクション芸人として名高い。(参考動画1、参考動画2)
Twitter:https://twitter.com/Sintolol
Xixo
過去、多くの大会やランク戦で成績を残したドイツの選手。しばらくハースストーンの競技シーンから離れており、2年ぶりに復帰。復帰するや否や一瞬でレジェンド1位を獲得し、マスターズツアーの権利も獲得。バトルグラウンドでは、プレイ時間100時間未満でレート10,000、200時間未満でレート12,000を達成し、現在は14,000を超えている。
Twitter:https://twitter.com/XIXOccg
OmegaZero、Trunks、Xhope
ハースストーン黎明期から活躍している中国の選手。過去に行われた公式大会のシーズン選手権に多数参加しているほか、OmegaZero選手は2度の世界大会出場経験を持つ。現在は中国の公式大会『Gold Series』のプロリーグに参戦中。全員がマスターズツアー未参戦ではないが、この面子が揃って大会で見られるのは数年ぶり。中国古参プレイヤーとしての実力を見られるかが、注目ポイント。
参加する日本人選手
マスターズツアー・アジア太平洋オンラインには、前回のヨンショーピングに比べると約10名多い、約30名の日本人選手が参加します。中でもグランドマスター・シーズン1で優勝したglory選手や、2020年のマスターズツアー賞金ランキングで現在好成績を残しているDuelist選手やshanOz選手などに注目です。
日本人選手一覧
※BeerBrick調べ、成績順
- Alutemu (7勝2敗 – スイス8位抜け, 決勝トーナメント2位)
- trahison(7勝2敗 – 18位)
- 執念の蒼汁(6勝3敗 – 32位)
- clownJP(6勝3敗 – 34位)
- mint(6勝3敗 – 46位)
- kuroma(6勝3敗 – 72位)
- Tredsred(5勝4敗 – 84位)
- Jimon(5勝4敗 – 93位)
- ulza8102(5勝4敗 – 96位)
- horo(5勝4敗 – 102位)
- posesi(5勝4敗 – 103位)
- min(4勝5敗 – 122位)
- tnraAy(4勝5敗 – 124位)
- Wilbell(4勝5敗 – 142位)
- shanOz(3勝6敗 – 155位)
- glory(2勝3敗 – ドロップ)
- Nyarashi(2勝3敗 – ドロップ)
- タコ3(2勝3敗 – ドロップ)
- プラス(2勝3敗 – ドロップ)
- Jucchan(1勝3敗 – ドロップ)
- NAGON(1勝3敗 – ドロップ)
- okasinnsuke(1勝3敗 – ドロップ)
- ReneKuroi(1勝3敗 – ドロップ)
- Ryokucha(1勝3敗 – ドロップ)
- マイマイ(1勝3敗 – ドロップ)
- Market(1勝2敗 – ドロップ)
- 伊藤園(1勝2敗 – ドロップ)
- MegaGliscor(0勝3敗 – ドロップ)
- Tansoku(0勝3敗 – ドロップ)
- Duelist(0勝2敗 – ドロップ)
- あれっくす(0勝2敗 – ドロップ)
- 影刈アンドゥイン(0勝2敗 – ドロップ)
マスターズツアーとは?
ランク戦や、予選で優秀な成績を残した選手のみが参加できる高レベルの公式大会です。ハースストーンの公式プロリーグともいえるグランドマスターズに参戦するには、この大会で賞金を稼がねばならず、多くのプレイヤーがその座をかけて戦います。
2020年のマスターズツアーは年に6回、世界各地で行われています。基本的にはオフライン開催の現地参加型なのですが、新型コロナウィルスの影響により、第2回~第5回がオンライン開催となっています。(マスターズツアースケジュール)
対戦形式
通称「4Hero 1Ban BO5 コンクエスト(4デッキ使用、1デッキ禁止、5戦3本先取、コンクエスト)」と言われる3本先取のルールで対戦が行われます。選手はそれぞれ違うクラスで組んだ4つのデッキを持ち込み、お互いのデッキを1つ禁止した後、対戦を行います。勝利したデッキは使えなくなり、また、全てのデッキで勝利する必要があります。先に3勝した選手が勝利しますが、最大で5試合行われるためBO5(Best of 5)と呼ばれます。
大会形式
大会は3日間に渡って開催されます。1~2日目で全9ラウンドのスイスラウンドが行われた後、3日目に上位8名がシングルエリミネーション形式で優勝を争います。また、2日目に進出するためには、1日目に3勝以上する必要があります。
その他、参考情報
大会に持ち込まれたデッキの傾向