偶数パラディン入門ガイド

偶数パラディン入門ガイド

偶数パラディンはミッドレンジタイプに属します。アグロデッキには序盤を凌ぐことで対応し、コントロールデッキにはじわじわ追い詰めて戦うという、臨機応変に戦うことが出来るデッキです。臨機応変に、と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、ウィッチウッド環境の偶数パラディンはヒーローパワーが1コストで使用できるという特性上、比較的使いやすいデッキになっています。

あまり慣れていない方向けに偶数パラディンの導入ガイドを作成しましたので、これを読んで是非使ってみて下さい。

デッキ概要

[デッキ例] レジェンド1位 curtis’s 偶数パラディン
(画像のデッキ。デッキ名クリックでデッキ詳細ページへ)

 

偶数パラディンは、盤面を有利に築きながら戦うミニオン主体のミッドレンジデッキです。

ゲン・グレイメインを採用してヒーローパワーを1コストにするデッキですので、奇数マナのカードは採用できません。

偶数パラディンの基本的な動きは、奇数マナのターンにはカード+ヒーローパワー(1ターン目はヒーローパワーのみ)、偶数マナのターンにはカードを使います。

また、メイジやハンターと異なり大きなダメージを手札から敵ヒーロー本体に安定して与える手段はないので、ダメージは基本的にミニオンに頼ります。そのため、常に盤面が有利(相手の場のミニオンより此方の場のミニオンの方が強い・優勢)な状態を築く必要があります。

一方で、相手がAoE(範囲除去)を持っている場合には、ミニオンを沢山出しすぎないことも重要です。例えば、プリースト、メイジ、ウォーロック、偶数パラディンは全体に2ダメージ以上与えるカードが採用されており、それらのカードで此方のミニオンはほぼ全て破壊されてしまいます。

 

偶数パラディンは、手札を補充する手段がないため、AoEで除去されたときに手札がないと、そのまま負けてしまいます。例えば、既に盤面がある程度強いのであれば動員を手札に温存しておくのは強い動きです。一度AoEで除去されても、その返しで動員をプレイすることで盤面を再構築できますし、相手も動員を見ていない状態ではAoEをプレイしづらくなるからです。

デッキ相性

相性 vs デッキタイプ
有利 挑発ドルイド 性悪ドルイド 奇数ハンター 奇数パラディン 性悪プリースト コンボプリースト 奇数ローグ テンポローグ シャダウォックシャーマン クエストウォリアー
不利  マーロックパラディン コントロールプリースト コントロールウォーロック キューブウォーロック ズーウォーロック

(デッキタイプをクリックすると、各デッキの一覧を表示)

採用されているカード

 

動員は、1枚のカードで3体のミニオンを召喚することができ、盤面を一気に有利にすることができる、非常に強力なカードです。アグロ、コントロール問わず今のパラディンには必須となるカード。


 

太陽の番人タリムは、こちらの盤面を強化したり、相手の大型ミニオンを小型化したり出来る非常に強力なカードです。相手の体力が少ないときのトドメに使用したり、大型の挑発ミニオンをこちらのシルバーハンド新兵1体で倒したりすることができます。光合のステゴドン太陽の番人タリムは、全てのミニオン・新兵に機能するため、最高に機能する場面で使用したくなりますが、2体に効果を発揮することができれば十分な威力を持っています。いつまでも温存しておいてプレイするタイミングを失うのは避けましょう。

 

トゥルーシルバー・チャンピオンは、4ターン目に装備すれば、ほぼ全ての3,4マナの敵ミニオンを破壊することが出来ます。盤面形成を確実なものにするためのカードです。


 

ナイフ・ジャグラーは、効果のナイフ投げが強力なミニオンです。後述するコンボ要因として働くことができるため必ず倒されてしまう場面などで出してしまうのは避けましょう。


 

平等は、後述する聖別とのコンボのイメージが強いカードですが、単体でも強力です。偶数パラディンは基本的に小型ミニオンを沢山並べるので、相手の大型ミニオンを破壊したいときに使うことで確定除去カードのように使うことが出来ます。こちらは小型のミニオンが殆どなので、体力が1になってしまうデメリットは少なめです。


 

カワキタニの看守は、手札が枯渇しがちな偶数パラディンで非常に重要なカードです。ステータスは貧弱ですが、1/1のシルバーハンド新兵が3体手に入るため、AoE(全体除去)で盤面を一掃されても再展開が容易に行えるようになります。この手に入れた新兵とナイフ・ジャグラーとのコンボも強力です。

 


 

光合のステゴドンは、適応の効果によって盤面に並んだシルバーハンド新兵を強化してくれます。+1/+1でより強力にするもよし、攻撃力+3で相手に圧をかけるもよし、猛毒で相手の大型ミニオンを除去するもよし、様々な効果が見込めます。ですので、手札にあるときは、盤面のシルバーハンド新兵を大事にしましょう。王の祝福でパワーアップさせるの予定の新兵を適応しておくと、より大きな効果が期待できます。


 

報復の怒りは、6マナで8ダメージを与えるというダメージ効率の非常に良い呪文です。相手の体力が残り少ないときにリーサルを狙ったり、相手の盤面の除去に使ったりと様々な場面で活躍します。


強力なコンボ

ナイフ・ジャグラー + 動員 or シルバーハンド新兵

ミニオンを複数召喚しながら、敵の盤面に複数ダメージを与えることができます。このコンボの最も素晴らしい点は、突撃や急襲などの効果無しに相手の盤面からミニオンを除去できることです。ナイフジャグラーは単体で使用せず、必ず何かのカードと合わせて使いましょう。平等と組み合わせ、相手のミニオンの体力を全て1にしてから使うのも、とても強力です。

平等 + 聖別 or 報復の怒り

相手の盤面を壊滅状態にすることができるコンボです。平等で相手の体力を1にし、同時に聖別を使うことで、どんな大型のミニオンが並んでいる状況でも相手の盤面を空にすることが出来ます。この確定除去が6マナで出来るのは、パラディンの非常に大きな強みです。

報復の怒りも同様に盤面の除去を行えますが、相手の盤面のミニオンの数と相手の体力次第ではリーサルダメージを狙うことができます。例えば、相手の盤面にミニオンが2体しかいなければ、平等とのコンボで確実に相手の体力を6減らすことが出来ます。

マリガン

動員、戦利品クレクレ君、装甲虫、ダイアウルフ・リーダー、酸性沼ウーズ、カワキタニの看守、ナイフ・ジャグラー、獰猛なスケイルハイド (デッキ例に無い入れ替え候補になるカードも含む。左から順に優先度が高い)

動員は4ターン目にプレイすることができれば非常に強力なため、最重要キープカードです。動員を引けていない場合は、2コストのミニオンを返してでも探しに行きましょう。

例外として、相手がハンターの場合は獰猛なスケイルハイドをキープすると盤面の形成と体力の回復に非常に役に立つため動員が引けていなくても、キープするのはアリです。

同様に相手がローグの場合(クエストローグと思われる場合)は、酸性沼ウーズが有効です。相手が武器を装備した状態で酸性沼ウーズを使用することによってこちらの盤面形成が非常に有利になります。クエストローグは武器を装備した状態で南海の甲板員を使用して、体力が2のミニオンを積極的に除去してきます。

他の偶数パラディンのデッキ

偶数パラディンはデッキ構築の幅が意外と広く、特に2マナ帯の入れ替え候補が多数あります。

ここでは実績を出した他の偶数パラディンをいくつか紹介しますので、資産やプレイングで自分に合ったデッキを探してみて下さい。

レジェンド1位 兄人’s 偶数パラディン
(デッキ名クリックでデッキ詳細ページへ)

 

ケーアン・ブラッドフーフティリオン・フォードリングを採用して、デッキ全体のカードバリューを高めて長期戦に強いデッキになっています。

2マナに採用された戦利品クレクレ君は偶数パラディンの貴重なドローソースです。手札が枯渇しやすい、平等聖別が引けなくて負ける試合が多ければ、酸性沼ウーズと入れ替えてもいいでしょう。


レジェンド8位 執念の蒼汁’s 偶数パラディン
(デッキ名クリックでデッキ詳細ページへ)

 

このデッキの最大の特徴は恐竜化です。相手の体力が10以下であれば、盤面にシルバーハンド新兵が1体いるだけで対戦に勝利することができます。あとちょっとが足りない、という状況が多い偶数パラディンでとても有効なカードです。

平等がなく、大型のミニオンがどうしても倒せない、というときにも使えます。入れてみたくなったら1枚だけ入れてみましょう。

また、このデッキでは装甲虫も採用されています。偶数パラディンは、盤面の展開力は高いものの、挑発ミニオンが少ない関係上、テンポメイジやアグロ系の奇数デッキ相手には体力が心もとない状況が発生します。体力が3回復できる効果は非常に大きなものがあります。


レジェンド1位 Xixo’s 偶数パラディン
(デッキ名クリックでデッキ詳細ページへ)

 

このデッキはカワキタニの看守光合のステゴドンを採用せず、従来の偶数パラディンと違って新兵シナジーがありません。その代わりに除去やリーサルダメージを取るのに優秀な、アージェントの司令官を採用しています。

攻撃力4は大抵のミニオンを倒すことができ、かつ聖なる盾を持っているので盤面に残ります。王の祝福と合わせれば8ダメージを与えることができ、リッチキングの除去にも使えますし、リーサールを狙うことも出来ます。

ヴァラニルも対コントロールデッキに有効なカードです。沈黙に弱いのが欠点ですが、この武器でバフされたミニオンが延々と出てくると、コントロールデッキは受けきることができません


→ その他の、偶数パラディンのデッキはこちら

著者:0(Twitter
バトルタグ:bandzero#1171
実績:2017年酒場のヒーロー予選優勝、初心者向け大会 From 0 Cup主催
好きなヒーロー:ドルイド、ウォリアー
好きな動物:ゴリラ
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