マスターズツアー・オンライン:モントリオール 観戦ガイド

マスターズツアー・オンライン:モントリオール 観戦ガイド

マスターズツアー:モントリオールが開催されます。開催期間は9月12日(土)~9月14日(月)(日本時間)。この大会は、マスターズ予選、ランク戦予選などを通過した選手のみが参加できる公式の国際大会です。総勢約330名の選手が参加し、その中には約20名の日本人選手も含まれています。

目次


開催概要
見どころ
注目デッキ
海外の注目選手
参加する日本人選手
マスターズツアーとは
その他、参考情報

開催概要


※配信は遅延(ディレイ)があるため、対戦表を見ることで結果が分かってしまう場合があります。

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見どころ


マスターズツアー・オンライン:モントリオールは、2020年の5つ目のマスターズツアーです。今大会の大きな特徴として、「魔法学院スクロマンス」リリース後最初のマスターズツアーであることが挙げられます。

新たに台頭してきた欠片デーモンハンター、守護獣ドルイド、サイクロンメイジなどのデッキや、過去の構築に新カードを採用して強力になったハイランダープリーストや爆弾ウォリアーの活躍が予想されます。

また、大会直前の9月9日にパッチ18.2へとアップデートされており、ローグ、プリースト、ウォーロック、シャーマンのカードにバランス調整が行われています。この調整により、もしかするとトーテムシャーマンの活躍を見ることができるかもしれません。

アップデート内容はこちら:
ハースストーン・アップデート(パッチ18.2)

魔法学院スクロマンスのリリース

また、マスターズツアーで獲得した賞金額に応じて、2021年の各地域のグランドマスターが選出されます。マスターズツアーにて優勝することができれば、2021年のグランドマスター選出に関して大きなリードを獲得することができるため、次期グランドマスターという観点でも日本人プレイヤーの成績に注目です。

前回のマスターズツアー:アジア太平洋では、日本のAlutemu選手が準優勝を記録していますので、今回も十分に日本人選手の活躍が期待できます。

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注目デッキ


トートランメイジ

トートランの巡礼者と幻影ポーションを使い、相手の盤面をロックしながら1/1のミニオンを大量に複製して戦うデッキです。デッキが出現した当初はネタ扱いされていたものの、グランドマスターズでEddie選手が使い続けて結果を残したことで、競技プレイヤーに強さが広まりました。難しいデッキであることや、大会にメイジを持ち込む場合にサイクロンメイジと競合することから、持ち込まれる数は多くないと予想されます。ただ、その特異性から対戦相手が十分な対策を行えず勝率をあげている事実もあり、Top8にトートランメイジが残ってもおかしくありません。

対プリースト戦では、精神与奪者イルシアや相手から奪うカードの存在により、更に戦略が複雑になります。特にプリースト側のトートランメイジに対する理解が重要となるため、見応えのある試合になることが予想されます。

参考デッキ:魔法学院 グランドマスターズ 第3週 第1位 デッキラインナップ(Eddie選手のデッキ)

サイクロンメイジ

低コストの呪文と、マナ・サイクロンや魔力喚起を利用したデッキ外の呪文で戦うデッキです。除去呪文を使用するタイミングや、デッキ外カードの活用方法、マナ・サイクロンの使いどころ等、常に先を見据えたプレイが要求されるため、実力差がはっきりと表れるデッキとなっています。ランク戦、マスターズツアー予選、グランドマスターズ等、全ての構築環境において正解デッキとなる30枚が未だに確定していない点も、見どころとなり、持ち込まれるデッキに注目したいところです。

根源学の予習から取得するなどしたソラリアンの投げ合いは完全に運ゲーですが、それも一興でしょう。

参考デッキ:魔法学院 レジェンド1位 Muzzy’s サイクロンメイジ

ハイランダープリースト

環境初期に猛威を奮ったプリーストも、環境の変化により一旦は落ち着いています。ただし、ランク戦ではそれほど多くは見かけないものの、大会シーンでは圧倒的なデッキバリューの高さから、ハイランダー構成が積極的に採用されています。今のハースストーンは様々なデッキタイプと採用カードが混在し、複雑化しているため、テクニカルなカードが多いハイランダープリーストは、使用する選手の練度が如実に表れます。ハイランダープリースト同士の対決は長期戦になるのに難がありますが、見応えは十分あります。

参考デッキ:魔法学院 レジェンド1位 Leta’s ハイランダープリースト

ローグ全般

ローグには、秘策ローグ、武器ローグ、隠れ身ローグが存在し、また、それらを組み合わせたハイブリッドデッキも最近出現しています。大会シーンではバリューデッキに強い秘策ローグが人気ですが、武器ローグも相手ヒーローへの直接ダメージを狙うデッキとして、多くの選手が持ち込むことが予想されます。

今大会に持ち込まれるデッキタイプ、採用されるカードで、今環境におけるローグの最適解が見つかるかもしれません。

参考デッキ:ローグのデッキ一覧

シャーマン全般

持ち込まれた場合、その存在そのものが注目に値します。グランドマスターズでもマスターズツアー予選でも活躍の場が無いシャーマンが上位に残れば、大会環境だけでなくランク戦環境にも大きな影響があるでしょう(たぶん)。

参考デッキ:シャーマンのデッキ一覧

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海外の注目選手


RDU

RDU

ハースストーンの黎明期から活躍している、グランドマスターズ所属のルーマニアの選手です。ランク戦はもとより、大会でも多くの結果を残しており、今も変わらぬ強さを発揮し続けています。ほぼ毎日、バトルグラウンドを約6時間~10時間配信しており、いつ構築戦の練習をしているのか謎ですが、グランドマスターズでもマスターズツアーでも視聴者を唸らせるプレイングで結果を残している注目選手です。

Twitter:https://twitter.com/G2Rdu

xBlyzes

xBlyzes

2020年度マスターズツアーの圧倒的王者。300人の猛者が世界中から集うマスターズツアーという難易度の高い大会において、前代未聞の2連覇を果たし、圧倒的な強さを世界に見せつけたフランスの選手です。前回のマスターズツアー:アジア太平洋では9位となり、僅差で決勝トーナメント進出を逃しました。プレイが非常に速いことでも有名です。

Twitter:https://twitter.com/xBlyzesHS

DeadDraw

DeadDraw

2019年のマスターズツアーで、Top8入りを2回果たしながらもグランドマスターズに入れなかったイギリスの選手です。6月に行われたマスターズツアー:ヨンショーピングでもTop8入りしましたが、強豪ぞろいのヨーロッパ勢の賞金獲得額があまりにも高すぎ、優勝できなかったことでグランドマスターズ入りを逃しています。今度こそ、確実なグランドマスターズ入りを果たす結果が残せるか、注目です。

Twitter:https://twitter.com/DeadDrawHS

Gaby

ランク戦で多くの好成績を残しているフランスの選手です。4月EU1位フィニッシュ、5月EU、NA両サーバー1位フィニッシュ、6月NA1位フィニッシュ、7月EU、NA両サーバー1位フィニッシュ、8月NA2位フィニッシュを達成した怪物。9月になってからは目立っていませんが、その理由は学校が始まりハースストーンのプレイ時間が減ったため。ランク戦では、世界で1位2位を争うプレイヤーであることは間違いないので、過酷な戦いが行われるマスターズツアーでも活躍できるか注目しましょう。

Twitter:https://twitter.com/gabyHS59

Eddie

Eddie

グランドマスターズに所属するカナダの選手です。2019年10月に開催されたマスターズツアー:ブカレストで優勝した経験を持つほか、2019年、2020年のグランドマスターズで、全てのプレイオフに進出しています。今大会で注目すべきは、トートランメイジの使い手であるという点。現環境のトートランメイジを競技シーンに広めた功労者であり、今大会にも持ち込むことが予想されます。世界トップクラスのトートランメイジが見られるかもしれません。

Twitter:https://twitter.com/Eddie__HS

Liooon(VKLiooon)

言わずと知れた、中国出身のBlizzcon2019世界王者です。2019年のBlizzConで行われた世界大会は、グランドマスターズだけが参戦できるという大会システムで行われたため、多くのプレイヤーに大会の意義や、参戦する選手の実力が疑問視されていましたが、それらの懸念を全て払拭し、誰もが納得する素晴らしいプレイングを見せてくれました。競争の激しい中国の大会シーンでも引き続き活躍しており、中国国内での公式ポイント獲得数は、現在第4位です。

Twitter:https://twitter.com/lxm1996

Syf(iGSyf)

IG.SYF

グランドマスターズ・シーズン1・プレイオフに相当する中国の大会で優勝し、世界大会への切符を獲得した選手です。プロチームiGに所属し、中国国内での公式ポイント獲得数第2位の実力を持っています。Liooon選手のボーイフレンドであり、大量のデッキコードで2人のチャット欄が埋まる逸話が有名。彼が今年の世界大会で優勝すると、カップルでの世界大会連覇となります。

Twitter:-

Leaoh(RNGLeaoh)

プロチームRNGに所属している、中国のプロ選手です。中国国内での公式ポイント獲得数第1位を誇り、事実上中国No.1の選手となっています。2018年頃から活躍しだし、2019年にはLiooon選手と共に、中国代表としてBlizzcon2019世界大会に出場しました。前回のマスターズツアー:アジア太平洋では、スイスラウンド4位、決勝トーナメント5位タイの結果を残しています。

Twitter:-

Hunterace

Hunterace

2019年世界王者。2017年、2018年の勢いは凄まじく、この選手が世界一にならなけれならないと、誰しもが思い、また、それを実現したノルウェーの選手です。残念ながら2020年のグランドマスターズからは降格しましたが、マスターズツアーではほぼすべての大会でマネーフィニッシュ(安定した成績を記録)しており、前回のアジア太平洋でもスイスラウンド7勝2敗の12位と、グランドマスターズ返り咲きが十分狙える成績を残しています。

Twitter:https://twitter.com/HunteraceHS

参加する日本人選手


マスターズツアー:モントリオールには、約20名の日本人選手が参加します。中でもグランドマスター・シーズン1で優勝したglory選手や前回のマスターズツアー:アジア太平洋で準優勝のAlutemu選手、同じく前回のマスターズツアー:アジア太平洋で好成績だったtrahison選手などに注目です。

日本人選手一覧

※BeerBrick調べ、成績順

  • taroimo(7勝2敗 – 16位)
  • trahison(7勝2敗 – 28位)
  • 執念の蒼汁(6勝3敗 – 44位)
  • oyatsu(6勝3敗 – 71位)
  • MegaGliscor(6勝3敗 – 72位)
  • にん(5勝4敗 – 95位)
  • Alutemu(5勝4敗 – 113位)
  • VickeBlanka(4勝5敗 – 126位)
  • funashi(2勝3敗 – ドロップ)
  • glory(2勝3敗 – ドロップ)
  • Jimon(2勝3敗 – ドロップ)
  • posesi(2勝3敗 – ドロップ)
  • shanOz(2勝3敗 – ドロップ)
  • shuzoDS(2勝3敗 – ドロップ)
  • tibolt(2勝3敗 – ドロップ)
  • Tredsred(2勝3敗 – ドロップ)
  • Tansoku(1勝3敗 – ドロップ)
  • タコ3(1勝3敗 – ドロップ)
  • Garchomp(0勝3敗 – ドロップ)
  • horo(0勝2敗 – ドロップ)
  • NAGON(0勝3敗 – ドロップ)
  • takas(0勝2敗 – ドロップ)
  • Zarathustra(0勝3敗 – ドロップ)

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マスターズツアーとは?


ランク戦や、予選で優秀な成績を残した選手のみが参加できる高レベルの公式大会です。ハースストーンの公式プロリーグともいえるグランドマスターズに参戦するには、この大会で賞金を稼がねばならず、多くのプレイヤーがその座をかけて戦います。

2020年のマスターズツアーは年に6回、世界各地で行われています。基本的にはオフライン開催の現地参加型なのですが、新型コロナウィルスの影響によりオンライン開催となっています。(マスターズツアースケジュール

対戦形式

通称「4Hero 1Ban BO5 コンクエスト(4デッキ使用、1デッキ禁止、5戦3本先取、コンクエスト)」と言われる3本先取のルールで対戦が行われます。選手はそれぞれ違うクラスで組んだ4つのデッキを持ち込み、お互いのデッキを1つ禁止した後、対戦を行います。勝利したデッキは使えなくなり、また、全てのデッキで勝利する必要があります。先に3勝した選手が勝利しますが、最大で5試合行われるためBO5(Best of 5)と呼ばれます。

大会形式

大会は3日間に渡って開催されます。1~2日目で全9ラウンドのスイスラウンドが行われた後、3日目に上位8名がシングルエリミネーション形式で優勝を争います。また、2日目に進出するためには、1日目に3勝以上する必要があります。

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その他、参考情報


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