【ダークムーン・フェアへの招待状】事前カード評価結果発表!

ダークムーン・フェア 事前評価 結果発表

目次


概要
採点方法
【評価結果】
あれっくす / Alutemu / 蒼汁 / glory / Ombre / おやつ / posesi / Tansoku / Tredsred

概要


今年11月に解禁された「ダークムーン・フェアへの招待状」ですが、一つ前の拡張セット「魔法学院スクロマンス」とは異なり、1枚で高いカードパワーを持つカードではなく、ややテクニカルなカードが増えました。

そんな、ぱっと見では強さが分かりづらいカードを、有名プレイヤー9人に10枚ずつピックアップしてもらい、解禁前に評価してもらっていましたが、今回、その評価に全て得点を付けました。

それらの評価が当たったか、はたまた大きく外すことになったのか。お楽しみの結果を見ていきましょう!

なお、採点結果を見る前に、各プレイヤーの事前評価とそのコメントを見ておくと、採点結果がより楽しめます。

【ダークムーン・フェアへの招待状】事前評価

採点方法


得点はHSReplayのデータを活用し、カード採用率を元に算出しています。採用率が高く、様々なデッキで使われたり、特定クラスのデッキで中心的な役割をしたカードは満点の10点としています。

クラスカードであれば採用率が60%を超えるもの、中立カードであれば採用率が20%を超えるカードが10点満点となります。(中立カードは全クラスを対象とするため、低く設定しています)

カード採用率サンプル

総合得点の計算方法は少々複雑になっています。気になる方は下記の矢印をクリックしてください。

詳細な計算方法

カードの評価方法

1.HSReplayのカード一覧ページから、採用率を元に評価点を付ける。使用するデータの条件は下記の通り。
 ゲームモード スタンダードランク戦
 対象期間 
 ランク帯 レジェンド – ダイヤモンド

2.採用率評価点の計算方法
 採用率60%以上(中立の場合20%以上):10点
 採用率30%以上(中立の場合10%以上):7点
 採用率10%以上(中立の場合5%以上):5点
 採用率5%以上(中立の場合2%以上):3点
 採用率3%以上(中立の場合1%以上):1点
 採用率3%未満(中立の場合1%未満):0点

 前回との変更点
 10点:採用率30%→60%
 7点:採用率20%→30%

3.ナーフされたカードは強すぎたと判断され、10点となる

4.本人評価点と、採用評価点の差異を考慮します。
 採用評価点と本人評価の差が±1:10点
 採用評価点と本人評価の差が±2:7点
 採用評価点と本人評価の差が±3:5点
 採用評価点と本人評価の差が±4:3点
 採用評価点と本人評価の差が±5:1点
 採用評価点と本人評価の差が±6~10:0点

▲目次に戻る

あれっくす


ダークムーン・フェア事前評価 あれっくす 結果発表

総合得点は、61点。

リンリングのライフルや手相占い、ペテン、金網デスマッチ管理係など、それぞれのクラスで超定番となったカードを見事予想し、的中させました。レッドスケールのドラゴン使いの微妙な使われ具合を当てたのも、お見事。ただ、レッドスケールのドラゴン使いをマーロックパラディンで使われていると予想していましたが、使われたのはアルーラパラディンや聖典パラディンでした。

片や、フェルスティールの剣精やストームストライクはあまり使われず、総合得点を落としました。どちらも、環境初期ではそこそこ使われていたカードなので、得点に繋がらなかったのは残念です。

▲目次に戻る

Alutemu


ダークムーン・フェア事前評価 Alutemu 結果発表

総合得点は、53点。

何故、ロック・レイジャーとガイアワームがそこそこ使えると思ってしまったのでしょうか。本人評価はどちらも3点としていますが、3点を獲得するためには、採用率が5%以上を獲得する必要があり、これはカーニバルのピエロ以上のカードパワーが必要になります。

また、贖いし者ロスラクシオンには、10点満点の太鼓判を押していましたが、ほとんど使われないカードとなり、結果は0点。因みに、ロック・レイジャーの使用率は0.03%。ガイアワームに至っては0.00%と、間違いなく誰も使っていないカードといえます。恐らく本人も使っていないのでは…?

10点を獲得したのは、リンリングのライフルと手相占い、地雷原の3枚でした。地雷原は、コントロールウォリアーが活躍できるかどうかで評価が変わるカードだったので、ただ一人このカードで得点を稼げていたのは、素晴らしい部分でしょう。

蒼汁


ダークムーン・フェア事前評価 蒼汁 結果発表

カード評価で失格になるために生まれてきた男は、今回も見事に失格です。

金網デスマッチ管理係とリンリングのライフルの2枚を、使えるカードとして挙げ、どちらも実際に多く使われたため点数を稼ぎましたが、使われないカードとして挙げた大トーテム・アイソアで大失敗。残念ながら大トーテム・アイソアはそれなりに使われ、デッキの採用率は30%を超える結果になっています。

怪力男やカーニバルのピエロは、背徳の魔手ヤシャラージュのバリューに期待しすぎていたかもしれません。

なお、運命の支配者ヨグ=サロンを抜いた総合得点は、33点です。安心してください。失格にならずとも、最下位でした。

▲目次に戻る

glory


ダークムーン・フェア事前評価 glory 結果発表

総合得点は、43点。

イルギノス、金網デスマッチ管理係、手相占いを的中させて点数を稼ぐも、強いとしたカードが軒並み使われず、総合得点を大きく落とす結果となっています。

前評判が非常に高かった秘剣の貴婦人、アグロやミッドレンジデッキで活躍しそうだったイナラ・ストームクラッシュが予想を下回る性能となり、運命の支配者ヨグ=サロンはメインに据えるカードではなく、おまけ程度の強さに留まりました。

12月に行われた世界選手権で優勝した世界最強のハースストーンプレイヤーにも、事前カード評価は難しいようです。

▲目次に戻る

Ombre


ダークムーン・フェア事前評価 Ombre 結果発表

総合得点は、65点。今回の優勝者です。

最高評価を付けた狐の騙し屋と秘剣の貴婦人を外したものの、絶妙な使われ方をしたカード達を絶妙に使われるだろうと評価し、高得点を獲得しました。背徳の魔手ヤシャラージュと、粉砕されしクトゥーンの使われ具合を的中させ、それぞれ10点を獲得したのは、お見事といえるでしょう。

なお、環境終盤まで使用率がかなり低かったオカルト召術師は、最後の最後に秘策メイジが流行ったことで、7点を獲得しました。オカルト召術師が総合得点を押し上げ、優勝に繋がる貢献をしています。

▲目次に戻る

おやつ


ダークムーン・フェア事前評価 おやつ 結果発表

総合得点は、52点。

「赤煙のテンウーは強そう」←分かります。「サーカス団長のバトンはそこそこ使われそう」←分かります。「混沌のデッキは悪さしそう」←分かります。

残念ながら、これらの予想はすべてハズレです。0点。

金網デスマッチ管理係、イルギノス、怪力男等の使われ具合を的中させ、かつ他のカードの評価もそこそこ当てていましたが、上記3つの0点が足を引っ張ってしまいました。

ふれあい動物園とフェアのイカサマゲームを挙げられたプレイヤーは他におらず、この2枚に関しては素晴らしい結果となりました。

▲目次に戻る

posesi


ダークムーン・フェア事前評価 posesi 結果発表

総合得点は、54点。

得点の稼ぎ頭となったのは、リンリングのライフルと、的屋、ペテン、そして金網デスマッチ管理係の4枚です。的屋以外は環境初期から安定して使われた強力なカードですが、的屋は秘策メイジが突然流行ったことにより、環境終盤に評価をあげたカードです。

一方、大女帝シェクザーラに関しては10点満点で評価していますが、全く使われず0点に。実際の使用率は非常に低い0.4%となっており、ファンデッキ愛好家ですら、使わないようなカードになってしまいました。

重さ当てと狐の騙し屋に関しては、十分活躍したものの、それぞれトークンドルイドやアグロローグなど、一部の強力なデッキが存在しつづけたため、クラス全体での使用率を落としてしまいました。

▲目次に戻る

Tansoku


ダークムーン・フェア事前評価 Tansoku 結果発表

総合得点は、37点。

日蝕、手相占い、金網デスマッチ管理係で見事10点を獲得するも、そのほかのカードの予想が軒並み外れてしまいました。

エルーンに選ばれし者キリに関しては「日蝕が強いので強い。」とコメントされており、実際に日蝕と月蝕は強かったのですが、本体が弱すぎて使われず。ナズマニの血紡ぎ師も、そこそこ使われたものの、固定カードになるほどのパワーは見られませんでした。

エルーンに選ばれし者キリ、ナズマニの血紡ぎ師、サーカス団長ワットリーの3枚は単体のカードバリューが高いため、今後に期待でしょうか。

▲目次に戻る

Tredsred


ダークムーン・フェア事前評価 Tredsred 結果発表

総合得点は39点。

過去のカード評価では、一貫して高得点を獲得していたものの、今回は大きく外してしまいました。

イルギノス、日蝕、ダークムーンの予言者セイジは予想が的中。他のプレイヤー同様ですが、ダークムーンの予言者セイジは環境終盤に突然流行った秘策メイジの影響が大きいカードです。ダークムーンの予言者セイジは、ワイルドでも利用されており、今後の活躍も期待できるでしょう。

対して、血の神グフーン、赤煙のテンウー、運命の支配者ヨグ=サロンの0点は総合得点に大きく響き、その他のカードも低い得点となってしまいました。

サーカス団長ワットリーをあげたのは、TansokuさんとTredsredさんの2人です。古参勢のお二人には、キュレーターが見えたのかもしれません。

▲目次に戻る

総評

今回のカード評価企画では、以前よりも得点計算の方法を厳しくしたため、全体的に総合得点が低くなりました。(ちょっと厳しくしすぎたかもしれません)

ただ総合得点が低くなった原因はそれだけではありません。今環境は、ハースストーン史上類を見ないほどデッキタイプが多く、またそれらの勝率が軒並み50%を超えていたことから、ダイヤモンド~レジェンド帯のプレイヤーであっても様々なデッキやカードを使用していました。そのため、ぱっと見強そうなカードでも、クラスカードのど定番となったカードが減りました。

その特徴を最も大きく表しているのは、狐の騙し屋でしょう。「低コスト・2/3/2という最低限のステータス・手軽なマナ踏み倒し」の最強とも言える3点セットを備えていながら、アグロローグの活躍により採用率が抑えられてしまいました。(ミニセットでニトロブースト毒が追加されたからでは?と思う方もいるかもしれませんが、アグロローグはミニセット追加前から活躍しています)

Alutemuさんんも評していた通りこのカードは「0/3/2」であり、本来であれば、狐の騙し屋はどんなローグにも採用される入れ得カードで、採用率も60%ないし70%を超えたはずです。

そのカードが、様々なデッキタイプが活躍することにより、採用率が抑えられたのです。

ハースストーンを継続してプレイしている人には、活躍するデッキタイプが拡張ごとに増えていることに気が付いているでしょう。恐らく、次期環境でも同様に多くのデッキが台頭してくるでしょう。また同時に、カード予想も益々難しくなるかもしれません。

新拡張「荒ぶる大地の強者たち」が想像通りの環境となるのか、全く予想していないものになるのか、今から楽しみですね。