開発者のDean Ayala氏がコミュニテイの質問に回答（7月31日）

2021年7月31日 bandzero NEWS

開発者のDean Ayala氏が自身のTwitterにて、ユーザーからの質問を募り、それぞれに回答しました。

このQ&Aセッションは、1月14日から定期的に開催されており、今回も多くのユーザーから質問が集まっています。過去の質問・回答は、以下の記事を御覧ください。

▼Dean Ayala氏のTwitter： @IksarHS

Q: 新拡張で好きなカードはなんですか？

A: 十面相のマエストラでしょうか。なぜなら奇妙だからです。

このデザインは5年前くらいからありました。少なくとも2回は収録しようとしたのですが、結局ボツになりました。長期的に活躍するカードというより、唯一無二の効果を持っているという感じですが、たまには独特な効果にエンジニアリングの力を使ってもよいのではないでしょうか。

Q: 開発中のデーモンハンターのヒーローパワーはどんなものでしたか？それには満足できなかったのでボツになった、と以前どこかのインタビューで見ました。

A: いくつかありましたが、満足しているとは言えませんでした。

以前は2マナのヒーローパワーでしたが、攻撃するとフューリーと呼ばれる特別なリソースが生成され、フューリーと書かれたカードを使うことができました。また、別のバージョンでは、再利用可能な2マナのヒーローパワーでした。他にも2～3個ありましたが、どれも面白くありませんでした。

Q: マーセナリーズはいつリリースされますか？

A: まだリリースされてないですか？私はもう何ヶ月もプレイしています。。

Q: どんなタイプのゲーマーがマーセナリーズにハマりそうですか？

A: ヒーロー収集家、ストラテジー（戦略）ゲーマー、数字を増やすのが好きな人、です。

Q: あなたが最も同調するマーセナリーズのヒーローは誰ですか？

A: 私はとても怠惰なので、どのヒーローが公開済みでどのヒーローがまだ公開されていないかわかりません。なので、ネタバレは無しです。

私を定義する資質は「気難しさ」と「古い」ことなので、おそらくそんな感じのキャラクターです。

Q: 日中の仕事で、ゲームに対するプレイヤーの感情を測定するために、どれくらいの時間を費やすことができますか？例えば、TwitterやTwitch、Youtubeなどのコンテンツチェックです。それともこのようなことは、仕事時間外に行われるのでしょうか。いくつかのカードレビューを見て、開発者はどれくらい注意を払っているのか気になりました。

A: 様々な地域の感情に関するレポートを作るチームがあります。人によりますが、デザイナーはだいたい非常にアクティブなハースストーンユーザーで、時間外にコミュニティに参加しています。

ゲームの成功と失敗を、ソーシャルメディアのレンズを通じて見た場合、おそらくごく一部を切り取ったものになるでしょう。ほとんどの開発者は、自分のためにゲームを作ることと、プレイヤーのコミュニティのためにゲームを作ることの違いを知っています。また、プレイヤーのコミュニティが、自分のチャンネルで見たものだけで構成されているわけではないことを理解しています。

Q: 開発チームは「交換可」をコアセットに加えることを検討しましたか？また、「交換可」は風集うストームウィンド限定ですか？それとも今後も使用しますか？

A: 時間が経てば明らかになるでしょう。決断を急ぐ必要はありませんし、リリースしてゲーム体験を確認してから決断する方がずっと良いでしょう。発売前の評価が概ね良好なのは嬉しいですね。

Q: モバイル版のインストールサイズを小さくする努力はしていますか？サイズが大きくなりすぎていると感じます。

A: はい、ただ残念ながらこれは複雑な問題です。我々はこの問題に取り組んできましたし、今後も取り組みを続けます。これはプレイヤーの体験に影響を与えるだけでなく、ゲームのビジネスにも影響を与える問題のひとつです。

Q: NetEaseと話し合って、HearthstoneBox（中国公式の外部アプリ）のグローバル版をリリースする可能性はありますか？トーナメントや対戦履歴の拡張機能があると良いと思います。

A: 私達は、この拡張機能を取り入れる価値があるかどうか、エンジニアリングチームで検討しました。私が最も気に入ったのは、クライアント内でのデッキ共有でした。

残念ながらチーム内で正式にサポートするには、十分な余力がありませんでした。もし拡張機能をサポートするとしたら、アプリではなく、ゲームクライアントを介して行うことになるでしょう。

Q: 例えば10マナ、9マナのカードを作るとき、進化/退化を考慮して作ることはありますか？進化/退化のプールを薄める目的でカードを作ったことはありますか？

A: いいえ。カードがデザインされた後に、ほんの少しだけ良い面/悪い面のメモをすることはあるかもしれませんが、決してそこに主眼は置いていません。

Q: 風集うストームウィンドのカードの中で、初期デザインと最終デザインでもっとも多くの変更が加えられたものは何ですか？

A: 最近はカードデザインにはそこまで深く関わっていないません。 @Songbird_HS、@MyntyPhresh、@JohnEvMclntyreに聞いてみてください。

MyntyPhresh: 初期デザインの途中から参加したのであまり話せませんが、パラディンの連続クエストではたくさんの実験をしました。あるときは、100％シルバーハンド新兵の召喚とバフのものでした。あるときは、ヒーローを回復して最大体力をどんどん高くするものでした。

Q: 低レベルのアライアンスの経験を象徴するキャラクターなのに、風集うストームウィンドのセットにホガーがいないのは何故ですか？。

A: 私がキャラクターを決めるわけではありませんが、主に都会的な雰囲気を出したかったのです。ホガーは確実にそういうタイプではありません。面白いことに、ホガーを作ったのはライブコンテンツのリードデザイナーであるPat Nagleです。

Q: メガバンドルに酒場パスを追加することを検討してもらえませんか？

A: おそらくしないでしょう。メガバンドルに十分な価値がないと感じられたそのときは、装飾品よりも、もっと多くのパックを追加するでしょう。

Q: バトルグラウンドはいつベータじゃなくなるんでしょうか？

A: それを知っていれば良かったのですが、残念ながら分かりません。

Q: 「Ayala」という姓はどういう意味ですか？

A: わかりません。「Ayala」というのはスペインやフィリピンによくある姓だと思います。家系図は知らないのですが、きっとその辺りから来たのではないでしょうか。

Q: アグロではない強力なデッキタイプを導入するために、メタをスローダウンさせる計画はありますか？アグロはゲーム展開を早くしますが、ゲームに対して燃え尽きる（燃え尽き症候群）のも早くなります。

A: 新しいアーキタイプの導入を計画しており、そのうちのいくつかは間違いなくアグロではありません。アグロが悪い評価を受けているのは、対人戦向きではないデッキを罰するのに最も適しているからだと思います。そのようなデッキは世の中にたくさんあります。

Q: 高効率型T4C0ロボ、詠唱者の循環、チビクッチャベラー、死の説教師ブラックソーンなど、出せば勝てる（またはそれに近い）カードを少なくする予定はありますか？

A: 興味深いトピックです。カードの中には、タイミングよく引いたりだしたりすることで、非常に優れた効果を発揮するものがあることは、避けられないと思います。一線を超えているかいないかだけの問題ですね。

Q: ハースストーンのスピンオフを計画するなら、あなたの希望するジャンルはなんですか？

A: 私は、伝統的なRPGを作りたいと思っています。Elder Scrolls 6のような作品の立ち上げに参加して、最後までやり遂げるのは夢のようです。

多くの開発者は小規模なチームを好みますが、私は大規模なチームで仕事をしたいと思ってます。膨大な量のスコープを処理して、それを実行するのが好きです。

Q: 私は拡張毎のソロアドベンチャーが大好きで、それらを恋しく感じています。スクロマンスとダークムーン・フェアには十分な物語があると思いますが、ソロアドベンチャーがありません…。英雄の書や傭兵の書が、以前のような拡張セット毎のソロアドベンチャーに戻ることはあるでしょうか？

A: 英雄の書や傭兵の書は、ソロアドベンチャーの形式を定義しているわけではなく、私たちがやりたかった大きなプロジェクトなのです。将来のソロアドベンチャーを検討中ですが、来年の終わりまで、がっつり系のソロアドベンチャーは、まず出ないでしょう。

Q: ヒーロパワーを選択し、クラスカードの制限を取った「フリーモード」を作る予定はありますか？

A: 可能性はあると思いますが、開発はしていません。エンジニアリングよりもUIに課題があり、UIの流れを考えたり、特別なUIオプションを作る必要があります。

注：新拡張のカードだけに限定されるが、プレリリース時の炉端の喧嘩に既にこのモードがある

Q: サンドボックスモードを追加する予定はありますか？フレンド対戦でもいいのですが、拡張セットを限定したり、10マナから始められたら素敵だと思います。

A: 個人的には大好きなアイディアです。ただ、お金の問題があります。UIと設計にかかる費用ははっきりしていますが、それに見合ったプレイヤーがいるとは思えません。

私は、ユーザー生成コンテンツで遊んだり、YouTubeで沢山動画を見たり、議論をしたり、面白動画を見るのが好きです。ユーザー生成コンテンツは私たちが開拓していない分野なので、成長のチャンスは間違いなくあるでしょう。

Q: 7体の盤面制限を受けることなく、MTGのプレインズウォーカーのような盤面に干渉し続けるミニオンを作る予定はありますか？

A: 似たようなメカニズムをテストしましたが、適切な UI / UX が作れませんでした。ただ、アイディアは進んでおり、いつか日の目を見ると思います。

Q: ハースストーンには、原神のような特別なガチャの確率曲線が存在しますか？それとも、レジェンドは40パックまで一定確率でしょうか？

A: 確率曲線があります。

Q: 以前のQ&Aでお話しした深海をテーマにした拡張セットはとても好評でした。今回は、4大エレメンタルの王それぞれが、他のエレメンタル族と争う拡張セットを考えたのですがどうでしょう？まだ見ぬセラザン（ハースストーンには登場していない土のエレメンタルの王）や、アラキア、ネプチュロンの新カードが是非見てみたいです！

A: おっと、私たちは実際にこれを検討したことがあります。エレメンタル中心の拡張セットで、異なる種類のエレメンタルに焦点をあて、巨大な自然災害をテーマにしていました。

素晴らしいアイディアですが、2022年の全てのセットと、2023年の最初のセットは既に決まっているので、やるとしてもまだ先になります。

Q: スタッフロールのカードはとても楽しいですよね！これらのカードは自分たちで作成しているのでしょうか？また、イラストはどこから持ってきているのでしょう？あなたのカードもありますが、今のこのカードが好きですか？それとも、作り直したいと思っていますか？

A: 元々、Greatfather Winterのイラストを選んでいたのですが、誰かが今後のために取っておきたいと言ったので、それは使えませんでした。

選んだイラストは、ブリザードで最初に関わったダークムーン・フェアのNPCでカッコよかったものを選びました。（ここでのダークムーン・フェアは、WoWの品質管理チームでの経験を指します）

ほとんどの人は自分でカードを作りましたが、誰かの手を借りて作った人もいます。私は、今のカードが気に入っています。以前は、「対戦開始時：勝てば2倍の星を獲得し、負ければ2倍の星を失う」というカードも考えていました。

Q: ハースストーンのアニメを見られる日は来るでしょうか。

A: ハースストーンの漫画を依頼し、アニメ1話分の内容になっていたのまでは見ましたが、それ以上は知りません。表には出ていないはずです。

ただ、ハースストーンの舞台がWoW（World of Warcraft）なので、アニメシリーズが始まってもハースストーンベースではなく、WoWベースになるでしょう。

Q: アニメのワンピースは観ました？まだですか？

A: まだです。「モブサイコ100」のシーズン2と「かぐや様は告らせたい」のシーズン2と「ヴィンランド・サガ」を観ようとしています。

Q: リリース日にTwitterで見たら嬉しいコメントは何ですか？

A: 「あなたのおススメアニメをいくつか見始めました！最高です！」

というのは冗談で、個々のプレイヤーの反応や、皆が予想していなかった瞬間のクリップ（動画の切り抜き、スクリーンショット等）です。私たちの仕事は、皆が各々の特別な体験を得られるおもちゃを作ることです。それが実現しているのを見かけると、やりがいを感じます。

Q: フレンドリストのバグを直す予定はありますか？名前がちらついたり、ランク表示がおかしかったり、再起動してもフレンドと対戦できません。1年以上前から残っていますが、最近は特にひどく、競技シーンから離れている人もいます。

A: 私の担当ではありませんが、チームの作業リストに入れます。私はQ&A以外でSNSをあまりチェックしていませんが、それでもこの話題を見かけていました。

Abar：今一生懸命取り組んでいます。

Celestalon：今日、私の作業リストに入れました。このバグは、私たちにとって、とても優先度の高いバグです。ただ、百人単位のフレンドがいることに関連しており、再現することがとても難しいのです。これと関係しないバグもいくつかあり、それらのほとんどは修正されていますが、残っているものもあります。

解決策になるとは考えていませんが、回避策をいくつか提示します。一つは、フレンドリストが読み込まれるまで待つことです。フレンド数がカウントされている間は、読み込みが完了していません。

もう一つは、リストのフレンド数が関係しているため、友達が少ないと問題が発生しないだろうということです。フレンドの削除を勧めるのは気が進みませんが、どうしても問題を解決したい場合（大会に出るなど）は、フレンドリストの整理が役に立つ可能性があります。

繰り返しますが、私たちはこの問題をできる限り早く解決できるよう、一生懸命取り組んでいます。

Q: 数週間前にState of the Wildのポッドキャストで、ワイルドが現在のお気に入りのモードと言っていましたね。デザインチームの一員であるあなたが、”過ち”を含んだ過去のモードを遊んでいるのは興味深いと思います。どうでしょう？

A: 気分転換になるのがいいと思ってます。全く異なるメタを体験し、皆が遊んでいる全てのアーキタイプを学びながら、スタンダードでは見られない新しいアーキタイプを覚えるのは楽しいです。

Q: Gamon（WoWのキャラクター）をヒーローカードやレジェンダリーカードにすることを考えたことがありますか？

A: もし私たちがオーグリマーが舞台のテーマを作成するなら、是非やりたいです。Siege of Orgrimmar（WoWのイベント）は、ミニセットのテーマに合っている気がします。私は、拡張セットの主要キャラクターやそれらの物語考えることが大好きです。

私が最も興奮するのは、多くの場所を訪れるガロッシュの物語です。Siege of OrgrimmarミニセットとGamonの組み合わせ…私が大好きなそれです。

Q: Team5（ハースストーンの開発チーム）のメンバーに特別休暇を与え、褒賞付きで1か月間ランク戦を競わせた場合、誰に賭けますか？

A: @Chakki_HSか@GallonHSか、@BoarControlしか候補がいません。

が、賭けるには報奨金がいくらになるかも重要です。報奨金が高い場合、@Chakki_HSは生活を競争に捧げるでしょうから彼に賭けますが、報奨金が高くなければ五分五分になります。

元となるDean Ayala氏のツイート

Hearthstone AMA #23

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2:30PM – 3:30PM PST pic.twitter.com/RLLF4kw9PP
— August Dean Ayala 💙 (@IksarHS) July 30, 2021

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開発者のDean Ayala氏がコミュニテイの質問に回答（7月31日）

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